第57回 朝日広告賞(第2部 広告主参加の部)
第2部の最高賞は、機械の摩擦を減らすベアリングの役割を、人生の摩擦に立ち向かう人々に重ね合わせて表現した日本精工の広告。
「写真、トリミングにユーモアを感じる。『マサツ』というキャッチの見せ方もいい」(中島祥文氏)
「目に見えないところで活躍している日本の技術を、さまざまな世代の感情にうまく置き換えている」(日比野克彦氏)
「ボディーコピーがよくできている。文字もデジタル風のレトリックを開発していて、読みやすい」(眞木準氏)
- 準朝日広告賞

- 三越 〈元旦企業広告〉
準朝日広告賞は、合計5点。三越は、長く親しまれている包装紙をモチーフに、ブランド力を表現した広告。
「奇をてらっているわけではないが、しっかりしたブランドは、存在だけで伝わるものがあると感じた」(嶋村和恵氏)
「素朴な絵を見て、いい包装紙だと改めて思った」(松永真理氏)
「猪熊源一郎デザインの伝統的なパッケージが塗り絵のように描かれ、アイコンになっている。ドキドキ楽しい感じ。色鉛筆のタッチが新聞紙の質感とあっていた」(日比野氏)
- 準朝日広告賞

- 東芝 〈環境広告(一般白熱電球製造中止)〉
東芝は、白熱電球の製造中止を宣言した二連版30段広告。
「蛍光灯を敬遠していたが、白熱灯に近いあたたかい色合いを広告で確認でき、エコのためにも買い替えたいと思えた」(畑山氏)
「コピーが心に響いた」(弘兼憲史氏)
「モノを売ることを目的とする広告で、『売りません』と言った手法が新しかった」(眞木氏)
「新旧の電球をうまく対比できていて、写真もきれい」(松永氏)
- 準朝日広告賞

- 和光 〈和光本館リニューアル告知〉
和光は、銀座の本館のリニューアルオープン前日に展開した広告。
「昔から引き継いできた日本の豊かな生活文化の香りを感じさせてくれた」(梶祐輔氏)
「三越の広告とも共通するが、力を抜いたやわらかさがある。今求められていることだと思うし、強さで勝負するばかりが広告ではないとのメッセージになっていた」(中島氏) 「ビジュアルが和光のイメージにぴったり」(弘兼氏)
全体の印象として、
「ほっとするような、しみじみとするような広告が増えている印象があった」(玉村氏)
「外資系の華やかな広告や、きれいで若いタレントや女優の広告が少ないと感じた」(林氏)
といった意見も挙がった。
暗いニュースばかりの昨今だが、うきうきする話、心なごむ話、励まされる話、未来をひらく話……。さまざまな明るい話題に出会える新聞広告。来年度も、人々に活力を与えるメッセージが多く登場することを願いたい。




















