前回は、ビジネスピープル調査の目的と調査対象者の基本属性ついて報告した。今回は、新聞接触状況と閲読する場所による、新聞の読まれ方の違いについて紹介する。
各紙で大きく異なる新聞の閲読時間帯
ビジネスピープルはどのように新聞に接触しているのだろうか。普段の生活パターンでビジネスピープルが新聞に接する場所は、出社前や帰宅後の自宅、通勤中の電車内、出社後や昼休みの職場などが考えられ、主に「自宅」「移動中」「職場」の3カ所に分類することができる。そしてそれぞれの状況で新聞閲読状況も異なることが想像できる。また、仕事のある平日と仕事のない休日とでは、新聞に接触する時間帯や閲読態度にも違いがあるのではないかとも考えた。
そこで、実際にどの時間帯にどれくらいのビジネスピープルが新聞を読んでいるのか、平日と休日それぞれの新聞閲読パターンはどのようなものかを探るため、「自宅」「移動中」「職場」の三つの場所ごとに、平日の時間帯別閲読状況を朝夕刊それぞれで尋ねた。また、休日については、「職場」を除く「自宅」「移動中」における朝夕刊それぞれの閲読状況を尋ねている。
図1は朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞各紙の、平日の新聞の閲読時間帯を閲読場所別にまとめたものである。
朝日新聞は、6~7時台に自宅での閲読のピークを迎え、その後、7~8時台の移動中と8~9時台の職場で小さな山があり、再び12時台で職場閲読のピークを迎える。また、20~22時台には朝刊を自宅で読む傾向も読み取れる。読売については、朝日とほぼ同様の閲読パターンを示している。
一方、日経は、朝日、読売とは全く異なる閲読パターンを示している。7時台に自宅での閲読のピークがあるのは変わらないが、朝日や読売に比べると小さく、同じ7~8時台の移動中や、8~9時、12時台の職場での閲読が中心だ。また、朝日、読売で見られたような夜の時間帯での閲読の傾向は見られない。
つまり、朝日、読売が自宅中心に読まれているのに対し、日経が移動中もしくは職場で読まれていることがはっきり読みとれる。
また、平日夕刊では、朝日と読売が20~22時台の自宅閲読を中心とする大きな山があるのに対し、日経は、16~18時台の職場閲読の山が見られるのが特徴である。
次に、朝日、読売、日経について、休日の朝夕刊時間帯別閲読状況を見てみよう(図2)。朝刊では、朝日、読売は9時~10時台の自宅閲読が中心で、平日よりも遅い時間に読まれている。朝日、読売どちらも移動中の閲読はほとんど見られない。一方、日経は、自宅閲読に限定すると、平日と比較してスコア水準が高いが、朝日や読売と同様、平日に見られた移動中のピークがなくなっている。一方、夕刊の閲読時間帯は各紙共に18時台が中心で、平日の20~22時台よりも早くピークを迎えている。
休日の新聞閲読では、どの新聞にも移動中閲読がほとんど見られず、これに加えて職場での閲読もなくなることから、平日移動中や職場で多く読まれていた日経の閲読機会が休日で減少している。職場や移動中を中心に読まれる新聞の特徴が表れていると言えるだろう。
次回は、閲読する場所によって新聞の読まれ方や、広告接触状況がどう異なるのかなどについて報告する。
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