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夕刊

2009/06/01

1915(大正4)年10月10日付 夕刊 朝日新聞が夕刊を発行したのは1897(明治30)年1月1日、東京朝日で現在の朝刊にあたる「第1回版」のあとに出す「第2回版」4ページを印刷したのが最初。しかし、当時は時期尚早、実行に無理があったようで、わずか7カ月で休刊となった。それ以前にも、夕刊発行を計画した新聞社もあったが、軒並み失敗していた。

 そのころは、第1回版(朝刊)を未明に配達し、第2回版を午前10時前後に配達していた。だから、これは夕刊というよりは「昼刊」とでもいうべきものだった。

 初めての朝日新聞の夕刊は、1915(大正4)年10月10日(日付は翌日付)とすべきだろう。敏速な報道が要求される中、これを経営に生かしていこうと、各社に夕刊発行の機運が高まっていた。大阪朝日は大阪毎日と協定して、「御大典記念」と銘打って1915(大正4)年10月10日4ページの夕刊発行にふみきった。翌月、京都で大正天皇の即位式が盛大におこなわれることになっていたからである。

 当時の大阪朝日の編集幹部らは新しい夕刊を、アメリカのイエローペーパーのような扇情的な紙面にすべきではないという強い意見をもっていた。これには誰も異論がなかったものの、朝刊と一味違ったものでなければならないという意見もあるなど、夕刊の誕生には、印刷や営業の各部局を含め、大変な準備が必要だった。

 東京朝日が夕刊を発行したのは、大阪朝日から5年あまり遅れた1921(大正10)年2月1日(2日付)からだった。

 なお、夕刊は太平洋戦争下の1944(昭和19)年3月6日、発行休止となったが、戦後1949(昭和24)年11月30日に「夕刊朝日新聞」(12月1日付)として復活した。

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