コミュニティー・マーケティングの新潮流 ─いまメディアにできること

COVER PICK-UP ART

報道ステーション オープニングアニメーション アニメーション作家 加藤 隆氏

 広告朝日25号「コミュニティー・マーケティングの新潮流 ─いまメディアにできること」のCOVER PICK-UP ARTはアニメーション作家 加藤 隆氏の「報道ステーション オープニングアニメーション」です。

広告朝日25号「コミュニティー・マーケティングの新潮流 ─いまメディアにできること」

 キャンバスに見立てた本の中から空が広がり、鳥が飛び立っていく。ページをめくると、馬が駆け抜け、人々が街を歩き、最後は巨大なクジラが空を泳ぐ。映像作家の加藤隆さんが2016年に制作した、テレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」のオープニング映像だ。スカーレットとターコイズブルーのコントラストが目を引く、約18秒間のアニメーションは、描いては消してを何回も繰り返しながらコマ撮りするという、驚くほどアナログな手法で作られている。

 通常、アニメーションは何枚もの紙に絵を描いて仕立てるが、加藤さんは見開きの本のページに絵を描き足しながら動きを表現していく。たとえば、羽ばたく鳥を1羽描いて1コマ撮影したら、次の動きを想像して同じ鳥を描き、1コマ目の鳥は白い絵の具で消す。消した跡も、そのまま表現として生かしているのが特徴だ。

 この手法は、2011年に制作したPeople In The Boxというロックバンドのオリジナル曲「ニムロッド」のミュージックビデオのアニメーションを制作したときに見いだした。「アナログで描いた絵をアニメーションに仕立てるためにコンピューターで編集して作り込んでいくと、いくらでも完成度を高めることができる。それがなんだか嘘くさく感じてしまった」。そんな思いは、東日本大震災を経験して芽生えたのだという。「物事は変わっていくという、当たり前のことを痛感し、自分の作品も描き損じた部分も表現として受け入れ、一発勝負で描いてみたくなりました」

 完成したアニメーションは、幻想的な世界観でありながら、生々しさも感じられる。現場感やライブ感を大事にしたいという報道ステーション側のリクエストに見事に応えた、唯一無二なオープニング映像に仕上がった。

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クリエーターインタビュー
描き損じも表現の一つ、幻想的で生々しい唯一無二なアニメーション 加藤 隆氏

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