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品ぞろえやメディア展開に工夫を重ね、大人の女性たちに新鮮な買い物体験を

ジュピターショップチャンネル 代表取締役社長 新森健之氏

 国内最大手のショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」を運営するジュピターショップチャンネル。専属のバイヤーが厳選するバラエティー豊かな商品ラインアップが大人の女性たちに広く支持されている。注力している取り組みなどについて、代表取締役社長の新森健之氏に聞いた。

──今年4月の社長就任時はどのような心境でしたか。

ジュピターショップチャンネル 代表取締役社長 新森健之氏新森健之氏

 私はジュピターショップチャンネルの株主である住友商事で、今まで様々な経験をしてきました。しかし会社経営は初めてでしたから、⾝の引き締まる思いでした。就任からずっと持ち続けているのは、お客様、取引先、従業員、地域、社会、すべてのステークホルダーをハッピーにしたいという思い。永続的な会社の成長との両立を目指していきます。

──ショップチャンネルの特徴は。

 お客様の9割は女性。本物を知っている、⽬利きする力のある⼤⼈の⼥性です。1週間に紹介するアイテムは約500点。商品力を支えているのは、ユニーク・レア・エピソード・バリュー・リミテッド・リーズナブル・ニッチという七つの選定基準です。アイテムは、ファッション、美容関連、ホームグッズ、家電、グルメなど、女性に人気のカテゴリーを中心にラインアップ。専属バイヤーが国内はもとより世界各国から魅力的な品を厳選しています。

──注力している取り組みについて。

 中長期的な視点での事業成長を見据え、2019年度は「原点回帰徹底期間」と位置づけています。成功体験に頼りすぎていないか、「心おどる、瞬間を。」という理念を社員全員で理解できているか、などを見つめ直しています。

 特に今強化しているのは、ファッションカテゴリーです。衣料品やジュエリーなどファッション系の商品は、利用頻度の高いお客様から支持をいただいています。常に新鮮な買い物体験をご提供できるよう、ラインアップや番組内容に工夫を重ねています。

──今後の課題は。

ジュピターショップチャンネル 代表取締役社長 新森健之氏

 国内の通販市場(物販)の規模は昨年10.7兆円に達し、ここ10年で2倍に拡大しています。小売市場全体もこの10年で133兆円から145兆円に増えましたが、通販市場の拡大は際立っています(※)。とはいえ、市場全体から見ると通販市場のシェアは約7%、テレビ通販市場のシェアは0.4%程度です。当社はテレビ通販では国内ナンバーワンの規模を誇りますが、市場全体を考えれば伸びる余地は十分あります。(※「商業動態統計調査」(経済産業省)より)

 ショップチャンネルのメインメディアは、24時間365日生放送のテレビ(ケーブルテレビ、CS放送など)です。さらに近年は、ウェブサイト、スマホアプリ、新聞広告などにもコンタクトポイントを広げています。テレビでは一つの商品の魅力や特徴を1時間かけて丁寧にご説明し、ネットでもテレビと同じように動画でご覧いただけるようにして、多様化する各メディアの特性を⽣かしたコミュニケーションを追求し、いつでもどこでも買い物ができる機会をご提供しています。

──リーダーを務める上で糧になっている職務経験は。

 建設機械の営業としてイラクのバグダッドに駐在中に当時のイラクによる「クウェート侵攻」が勃発、「人質生活」を送りました。当時私は20代で、妻子を連れて赴任していました。イラク政府の判断で駐在員の妻子たちは先に帰国を許されましたが、駐在員は留め置かれ、ビジネスの停止を余儀なくされました。人質生活は5カ月に及び、その間、死ぬかもしれない、一生帰国できないかもしれない、あるいは人質もろとも多国籍軍から爆撃されるかもしれないと、あらゆる最悪の事態を覚悟しました。ただ、当時同じ境遇にあった日本人は動揺することもなく、共同で物資や食料の確保などを淡々とこなしていました。私自身もそんな時に、自分も意外と冷静だなと感じましたね。たまにつながる電話で⽇本の家族と話ができたことも支えになりましたが、そういう自分を知ることができたのは大収穫でした。あの極限状況を思えば、めったなことでは動じませんね。(笑)

──リーダー信条は。

 謙虚さです。若い人の意見もよく聞いた上で、自信と責任を持ってスピーディーに決断ができるリーダーでありたいと思います。

──愛読書は。

ジュピターショップチャンネル 代表取締役社長 新森健之氏

 『麦屋町昼下がり』をはじめとする藤沢周平さんの作品や、『天切り松 闇がたり』シリーズなど一連の浅田次郎さんの作品を愛読しています。欧米の文化や芸術を知る上でためになったのは、『旧約聖書を知っていますか』。社会人になりたての頃に読み、目から鱗(うろこ)が落ちました。

新森健之(しんもり・けんじ)

ジュピターショップチャンネル 代表取締役社長

1959年愛知県生まれ。82年慶應義塾大学法学部卒。同年住友商事入社。人事部長、ライフスタイル・リテイル事業本部長、執行役員 広報部長などを歴任。今年4月から現職。

※朝日新聞に連載している、企業・団体等のリーダーにおすすめの本を聞く広告特集「リーダーたちの本棚」に、新森健之氏が登場しました。
(全国版掲載。各本社版で、日付が異なる場合があります)

広告特集「リーダーたちの本棚」Vol.125(2019年10月25日付朝刊 東京本社版)1.4MB


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