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アジアのグループシナジーを生かして「人生を楽しむ保険」の成長を目指す

FWD富士生命 代表取締役社長兼CEO 友野紀夫氏

 2013年に設立し、香港・マカオ、タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、日本、マレーシアに進出。アジアの生命保険市場で急成長を遂げているFWDグループ。傘下のFWD富士生命・代表取締役社長兼CEOの友野紀夫氏に聞いた。

FWD富士生命保険 代表取締役社長兼CEO 友野紀夫氏友野紀夫氏

──友野社長のご経歴について。

 最初の勤務先である千代田生命では、資産運用などに携わる財務部門に長くいました。主軸の保険業務ではなかったわけですが、破綻(はたん)の半年前というタイミングで経営企画部に異動。社長と行動を共にすることになりました。すでに「Xデーはいつか」という経営状況でしたので、Xデーの前後に行うべき会合や事務手続きの準備に追われました。会社を去る社長から「会社は明日でなくなるが、DNAはなんとか残してくれ」と言われ、重責に押しつぶされそうになった覚えがあります。

 そして2000年10月8日に破綻。AIGがスポンサー候補に決まると、「管財人室長」に任命されました。法律管財人とAIG社員の間に立って調整する仕事です。管財人の弁護士さんたちからは、「お客様の利益を守るために、旧・千代田生命の資産をAIGに高く買ってもらわないといけない。AIGに嫌われる役を引き受けてください」と言われました。当時はまだ40代だったので、どうにかなると覚悟しましたが、結局、新たに誕生したAIGスター生命で働くことになり、2007年からは社長を任されました。

 2012年1月1日、AIGスター生命がプルデンシャル・ファイナンシャルに買収されたことに伴い、ジブラルタ生命と統合。私は同社の副会長に就任しました。

 一方、2013年4月、AIG傘下の富士生命が、AIG富士生命に改称。私は同社の代表取締役社長兼CEOを務めることになりました。そして2017年、FWDグループがAIG富士生命を買収。FWD富士生命として新たなスタートを切り、引き続き私が代表を務めることになりました。

──FWD富士生命の強みとは。

 当社は2017年にパシフィック・センチュリー・グループの保険事業部門としてアジアで事業を展開するFWDグループの日本法人となりました。FWDグループは設立後、瞬く間に香港・マカオ、タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、日本、マレーシアに進出。現在、中国展開の準備も進んでいます。

FWD富士生命保険 代表取締役社長兼CEO 友野紀夫氏

 日本のマーケットで培ったノウハウと日本の先を行くアジアのデジタルテクノロジーを強みとし、直販社員による対面販売は行わずに代理店販売を主体としています。

 ブランドビジョンは、「人々が抱く“保険”に対する感じ方・考え方を刷新すること」。目指しているのは、いわゆる「漠然と将来の不安に備える保険」とは一線を画した「今を思いっきり生きるためのエネルギーとなる保険」です。お客様には将来の不安を感じることなく、人生を思いきり楽しんでいただきたい。そのサポートができる存在になることを目指しています。

──商品の特徴について。

 当社は死亡保険、医療保険、がん保険など様々な商品を提供しています。例えば、収入保障保険「FWD収入保障」は、亡くなったときだけではなく、特則を付加することで障害状態や要介護状態により働けなくなった場合などにも、一定期間、年金を毎月お支払いし、その後のご家族の生活をサポートします。

 そして、がん保険「新がんベスト・ゴールドα」は、初めてがん(悪性新生物)と診断確定されたら、最高300万円の給付金をお支払いします。治療の初期段階でまとまった資金を確保できるからこそ、治療の選択肢が広がります。また給付金は治療費のほか、収入の補填など様々な用途にご活用いただけます。

 これらの2商品は、オリコン顧客満足度調査や情報雑誌の保険特集において、ファイナンシャルプランナーなどの外部の専門家からも高い評価をいただいています。

※「新がんベスト・ゴールドα」は、保険期間の始期から91日目に保障を開始します。
※ここでは2020年1月1日現在の各商品の概要をご案内しています。各商品の詳細につきましては各商品パンフレットなどでご確認ください。

──成長戦略は。

 FWDグループは、成長めざましいアジアの各市場で年40%~50%の成長を目指しています。当社の日本での総資産は8,800億円超(2019年3月末現在)と規模ではまだまだこれからです。日本は少子高齢化と言われますが、魅力的な商品をご提供できれば毎年2桁成長を期待できると考えています。新しい会社なので、コミュニケーション活動を通じて認知度の向上にも努めています。

──多様な人材を率いる上で、どのようなことを心がけていますか。

 座右の銘は、アンドリュー・カーネギーの墓碑に刻まれている「己よりも優れたる者に働いてもらう方法を知る男ここに眠る」という言葉。己を客観視して不足を自覚し、それを補ってくれる優れた人材を見いだし、力を発揮してもらう。経験上、これがいちばん自分に向いている率い方かなと思っています。

──愛読書は。

 好んで読んできたのは歴史物。特に地中海周辺の歴史に興味があります。ローマ帝国などの衰亡史について書かれた名著『文明が衰亡するとき』や、地中海周辺の歴史探訪を満喫できる『ローマ人の物語』が心に残っています。また、ブッシュ政権(息子)の財務長官が著した『ポールソン回顧録』も、リーマン・ショック時の混乱を体験した私にとって思い出深い一冊です。

友野紀夫(ともの・のりお)

FWD富士生命 代表取締役社長兼CEO

1954年岡山県出身。77年岡山大学法学部卒。同年千代田生命(現・ジブラルタ生命)入社。2007年AIGスター生命(現・ジブラルタ生命)社長。12年ジブラルタ生命副会長。13年2月から現職。

FWD富士生命 Website:www.fwdfujilife.co.jp

※朝日新聞に連載している、企業・団体等のリーダーにおすすめの本を聞く広告特集「リーダーたちの本棚」に、友野紀夫氏が登場しました。
(全国版掲載。各本社版で、日付が異なる場合があります)

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