作家・池井戸潤さんの『下町ロケット2』広告特集で連載

 朝日新聞社(代表取締役社長:渡辺雅隆)は、作家・池井戸潤さんの作品『下町ロケット』の続編『下町ロケット2 ガウディ計画』(以下『下町ロケット2』)の連載を開始します。10月3日付朝刊の広告特集で見開き2ページにわたって展開し、その後は毎週土曜日、日曜日付紙面に掲載します。

 見開き紙面に掲載される小説は400字詰め原稿用紙13枚以上、朝夕刊に毎日掲載される連載小説5回分以上の分量で、ゆったりとまとめて読めるのが特徴です。翌週10月10日付以降は原則1ページですが、分量は原稿用紙7枚以上になります。イラストと題字は池井戸さんの『銀翼のイカロス』の装画を手がけた龍神貴之さんが担当します。連載終了は年内を予定しています。

 TBSテレビ、小学館とともに進める『下町ロケット』プロジェクトは、3社が協力して小説の魅力を伝えていく試みです。『下町ロケット2』を朝日新聞で連載し、TBSがドラマ化、小学館が単行本を出版します。池井戸潤さんの作品をより多くの人に楽しんでもらおうと新聞連載、テレビドラマ、単行本の出版が同時進行する異例の企画です。10月18日にTBS系でドラマ『下町ロケット』の放映が開始され、11月5日に単行本『下町ロケット2』が小学館より出版されます。

池井戸潤さん 池井戸潤さん

 池井戸潤さんは1963年、岐阜県生まれ。慶応義塾大学卒。98年に『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューしました。2010年、『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、11年には『下町ロケット』で直木賞を受賞。同作品は単行本・文庫本合わせて発行部数130万部を突破。銀行を舞台にしたシリーズが原作のドラマ『半沢直樹』(堺雅人さん主演)がTBS系で2013年に放映され、最高視聴率42.2%を記録。半沢の決めぜりふ「倍返し」が流行語大賞になりました。ほかの作品には『空飛ぶタイヤ』『ルーズヴェルト・ゲーム』などがあります。

<池井戸潤さんの話>

 小説の神様が存在するとしたら、今回は少し背中を押してもらった気がします。別の小説のため、たまたま取材した方との会話から題材が生まれ、ドラマ、新聞連載、単行本の刊行という、当初バラバラだった三つの企画が途中から合流するという大きな幸運にも恵まれました。作者として願うのは、この作品がひとりでも多くの方に出会い、登場する佃たちの言葉に少しだけでも耳を傾けていただければということです。

   

(東京本社広告局 コンテンツプロデュース部)