「認知症フレンドリープロジェクト」4つのプログラムを紹介します

 認知症になっても本人の尊厳が守られ、住み慣れた街でいままで通り安心して暮らしていける社会づくりを進める活動です。2025年には高齢者の5人に1人、約730万人が認知症になると推計されています。社会全体で認知症への理解を深め、適切な支援に取り組むために。社会課題の解決の一助につながる4つのプログラムについてご紹介します。

認知症フレンドリー講座

VR体験風景
独自開発した「認知症VR」を視聴する受講者

 「認知症の人の思いを知る」ことを軸とした体験型講座。認知症への理解を深め、認知症の人とともに暮らす共生社会について考える「認知症フレンドリー講座」と「認知症VR体験会」を展開しています。本人インタビューや専門医の解説、バーチャルリアリティー(VR)体験など多彩なコンテンツによって、認知症を「自分事」として考える機会を提供しています。 

 講師が現地に赴く対面講座での開催を実施していますが、新型コロナウイルスの感染対策として「オンライン講座」も提供、ライブ配信やオンデマンド配信でのご視聴が可能です。一つの会場に多人数を集める集合研修が困難な場合などにご相談ください。※いずれも有料になります。

リバイバルダンス

リバイバルダンス
藤沢市で開かれた高齢者の交流拠点事業者向けの研修会でダンスを楽しむ市民のみなさん

 エイベックス・エンタテインメントと共同で展開する、認知症など高齢期の病気に備えることを目的としたプログラムです。

 同社グループ所属の人気ダンス&ボーカルユニット「TRF」のSAM、ETSU、CHIHARUの3人が振り付けを考案し、専門家の監修のもと、昭和・平成のヒットソングに合わせて楽しく継続して踊ることで、身体機能などを高めるワークショップです。

 ご高齢者が安心して参加いただけるよう専門のトレーニングを受けたプロダンサーが、ご希望の場所でリバイバルダンスのレッスンをご指導します。オンライン開催可能。ワークショップは有料です。

認知症フレンドリー市民上映会

ケアニンポスター
©2017「ケアニン」製作委員会

 自治体や企業、介護施設、医療機関、学校、有志団体などの単位で開催できます。認知症の当事者を支える人の視点で描かれた「映画鑑賞」と、認知症の人の思いを知ることを軸とした「認知症フレンドリー講座」を組み合わせることで、認知症の介護に対する理解をより深め、認知症の人に寄り添う気持ちを育んでもらう取り組みです。

 申込者が「主催者」となり、会場確保や当日運営などを担っていただきます。開催日や会場などが決まれば、上映用のDVDかブルーレイを主催者にお貸しします。

 「認知症フレンドリー講座」や「認知症VR体験会」とセットで申し込んだ場合は、講座や体験会の本体価格について5%の額の値引き(上映会と別料金)が受けられます。上映会のみの開催も受け付けています。オンライン上映会も開催可能です。

 上映作品 ケアニン~あなたでよかった~(2017年)/ケアニン~こころに咲く花~(2020年)/ピア~まちをつなぐもの~(2019年)/僕とケアニンとおばあちゃんたちと。(2019年)

認知症フレンドリーキッズ授業

VR体験
VR体験ではいつも大盛り上がりの子どもたち

 認知症の正しい理解を学び、認知症の人の気持ちや家族は何ができるのか、認知症の人にやさしいお店やサービスはどんなものがあるかを考え、学んだことをポスターにして発表します。また、VRを使って認知症の人が見える世界も体験します。認知症の人とともに暮らす「共生社会」のあり方を考える内容で、子どもたちが地域の協力者になってくれることを目指しています。

 福祉事業のため本授業は原則無料です。保護者(教職員も)向けには「認知症フレンドリー講座」をご導入いただき、「キッズ授業」と共催いたいだくことで、ご家庭内で認知症をテーマに親子の会話が生まれて効果的です。


各プログラムのお問い合わせ、動画は こちら

 いずれのプログラムも認知症についての学びを深め、高齢期の病気に備えることができる取り組みです。ご参加いただいたみなさんからは「他人事から自分事に変わった」「新しい発見があった」「みんなで体を動かすことは楽しい」との評価をいただいています。

 お問い合わせページでは、各プログラムを紹介する動画が視聴できます。導入をご検討いただければ幸いです。