「バーチャル高校野球」が、ギネス世界記録™認定!昨夏の第105回全国高校野球選手権記念大会で3,482試合配信を達成  認定までの軌跡とは?

朝日新聞社と朝日放送(ABC)テレビが運営する「バーチャル高校野球」上で配信した、2023年夏の第105回全国高校野球選手権記念大会の配信試合数が3,482試合で、最多の配信試合数(単一スポーツチャンピオンシップをプラットフォームでライブストリームした試合数)としてギネス世界記録™に認定された。地方大会から全国大会までの全試合の配信が認定されるまでの軌跡と舞台裏の様子に迫る。

いつでもどこでも母校、地元を応援 「バーチャル高校野球」のあゆみ

 バーチャル高校野球は、朝日新聞社と朝日放送テレビが運営する「いつでもどこでも母校や地元の学校を応援できる」高校野球総合情報サイトです。
夏の選手権大会のライブ配信は2015年から始まり、地方大会のライブ配信は当初、計74試合でした。
 「SPORTS BULL」内で「バーチャル高校野球」の展開を始めた2018年の配信試合数は約700試合。その後、毎年試合数を拡大してきました。そして2023年に初めて地方大会から全国大会までの全試合を網羅し、3,482試合を配信しました。
 この合計3,482試合が、「単一スポーツチャンピオンシップをプラットフォームでライブストリーム配信した最多試合数」として2024年5月にギネス世界記録に認められました。
 そして、2024年夏ももちろん地方大会から計3,439試合、全試合をライブ配信し、動画再生数は計31106万回に上りました。

VK球場配信の様子 球場配信の様子

ギネス世界記録認定に至るまで スマホで応援できる環境づくりは2015年から

 バーチャル高校野球がスタートした2015年には74試合でした。スマホでスポーツ観戦することが当たり前ではなかった時代です。
 ライブ配信に懐疑的な声や多くの課題がありました。例えば、球場の入場料収入を重視する地方大会では、試合のインターネットライブ配信により球場へ足を運ぶファンが減るのではないかという懸念が寄せられました。
 これに対して私たちは県外からの視聴者数が約9割であること、大相撲など他スポーツでは無料アプリによるライブ配信を実施しても観客動員はむしろ増加していることなどを丁寧に説明しました。 
 そして、母校や地元の学校をどこでも応援できる環境をつくることが高校野球人気の拡大につながるという思いから、毎年試合数を拡大していきました。初めて地方大会1回戦が配信されたときは、チーム全員が画面に食い入るように見入っていたことを覚えています。

VK 球場の様子 VKポータル転載 球場の様子

 そこから全試合配信を実現するには、社外取引先の多大な協力が必要でした。
 2018年に749試合、2020年に1,109試合、2021年に2,587試合と、高校野球のすそ野を広げたいという思いに共感する輪が着実に広がったおかげで、2023年に悲願の全試合ライブ配信を達成することができました。

高校野球の新たな魅力を届けたい さらに進化を続けるVK

 そして、2024年夏も様々な新しいことに挑戦しました。6月にはバーチャル高校野球公式YouTubeチャンネルを開設し、試合のハイライト映像や試合後のラストミーティングなど多数のコンテンツを提供。バーチャル高校野球の認知拡大に貢献しました。
 2023年に続いて全国大会決勝戦のパブリックビューイングを行ったメタバース施策では、大会期間中何度でも訪れることができる常設空間を設置しました
 100年以上続く高校野球は現在、少子化による部員不足や熱中症対策など大きな課題があります。
 そのような課題に対し我々も、バーチャル高校野球で培ったデジタル技術や、関係性を築いたプラットフォーマーのアセットを活用して、解決策を模索していきます。
 今後も年月をかけて育まれた高校野球の文化を継承しながら、バーチャル高校野球を通じて新たな高校野球の魅力を提供していきたいと考えています。

20241219VKP   6月に開かれた認定証授与式の様子。認定証を持つ日本高校野球連盟の宝会長(中央)、朝日新聞社の高野執行役員(右)、朝日放送テレビの竹田直彦取締役
認定内容

日本語: 単一スポーツチャンピオンシップをプラットフォームでライブストリーム配信した最多試合数
英語: Most games of a single sport championship live streamed on a platform
大会名:第105回全国高校野球選手権記念大会
配信試合数:地方大会3,434試合、全国大会48試合 合計3,482試合
認定日:2024年5⽉16⽇