新業態ショップのオープンに先がけ、話題を投げかける

 「紳士服のコナカ」などを展開するコナカが新業態のショップ「コナカ・ザ・フラッグ」の1号店を新橋にオープンした。地下1階、地上4階、三角形の特徴的な建物が目をひく。店舗のオープン告知を9月17日付の朝日新聞朝刊に掲載した。執行役員副本部長兼営業推進部長の亀崎達也氏に話を聞いた。

亀崎達也氏 亀崎達也氏

──「コナカ・ザ・フラッグ」のオープンの経緯は。

 スーツの販売着数や店舗への客足が減少の一途をたどる中、今までの紳士服店とはまったく違った業態をつくりたいということからプロジェクトがスタートしました。スーツを選ぶ際の重要なポイントとなる、「サイズ」と「価格」の種類を充実させ、不満を解消。すべてのビジネスパーソンのための「ジェネラル・スーツブランド」を理念に掲げています。150センチから190センチまで5センチ区切りの身長別にフロアを分け、価格は1万円から10万円までそろえています。当社の「スーツセレクト」も手がけたクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が、ビルの外装・内装から広告まで、全面的にプロデュースをしました。佐藤氏を起用したことでコナカ内部では気づかない、コナカの良さの再認識もできました。

── 出稿の経緯・狙いは。

 本格的なコナカのブランドのリニューアルを狙ったため、「コナカは何をするんだろう」という話題を喚起させることが重要でした。広告のコピー部分はフューチャーテクストの前田知巳氏が担当。強いメッセージでニュース性があり、かつ、あえて全貌(ぜんぼう)が見えない内容にしました。
朝日新聞を選んだのは、「コナカ・ザ・フラッグ」のターゲットとなるビジネスパーソンが読者に多いと考えたためです。

── 広告の反響は。

 当プロジェクトは社内でも一部の人間にしか知らされていませんでした。そのため、広告を見て「うちはどのように変わるのか」と驚きの声が多数ありました。また業界関係者からも問い合わせがありました。
今回、店舗オープンに合わせ、スタッフの意識を変えるためにも新聞広告は役に立ちました。事務所の壁に広告を張り、初心を忘れないことを心がけるようにもしました。

── 今後の展望について。

 すべてのビジネスパーソンをターゲットとし、今までになかった、スーツを選ぶ高揚感を味わえる場所を目指しています。地域の特性を見ながら、3年後には全国で「コナカ・ザ・フラッグ」を50~60店舗に増やす予定です。

(鈴木)

 新橋にオープンした
「コナカ・ザ・フラッグ」
第1号店
 9/17 朝刊