外交関係樹立150周年を記念して 豊洲で朝日新聞とイベントを共催

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エコー・ジャパンでは、日本とデンマークの外交関係樹立150周年を記念して、ノボ ノルディスク ファーマ、朝日新聞社と「DENMARKフェス&ウォーカソン」を開催しました。このイベントには15社以上のデンマーク企業が協賛し、デンマーク皇太子夫妻をはじめ約1万6,000人が参加。大きな話題となりました。

デンマークの文化や暮らしを多くの人に知ってもらうために

 2017年10月7日、8日の2日間、江東区の豊洲公園で「DENMARKフェス&ウォーカソン」が開催された。ともにデンマークに本社を置く、靴メーカーのエコー・ジャパンとヘルスケア企業のノボ ノルディスク ファーマ、さらに朝日新聞社が実行委員会をつくり開催したものだ。

 会場にはデンマークの雰囲気が再現され、チャリティーウォーキングイベント「ウォーカソン」やトークショーを実施。デンマークをテーマに、これだけ大規模なイベントが開かれたのは日本で初めてだ。

エコー・ジャパン 代表取締役社長
犬塚景子氏

 「私は10年前からデンマークの文化や商品の普及を推進する活動をしていますが、日本ではデンマークのことをきちんと理解している人は多くありません。レゴなど世界に誇れるブランドも多いのに、それがデンマークのブランドだとあまり知られていない。そこで外交関係樹立150周年の2017年を、デンマークのことをより多くの方に知っていただく絶好の機会にしたいと考えました」

 エコー・ジャパンの犬塚景子代表取締役社長はそう語る。「ウォーカソン」自体はエコーが18年にわたり世界中で70回以上開催してきたイベント。今回もエコー単独で実施することもできた。しかし150周年というチャンスを最大限に生かすべく、他企業や大使館を巻き込んだイベントにすることにした。

 「150周年に合わせてデンマーク皇太子夫妻が来日する予定もあり、せっかくならお二人にも参加いただきたいと、大使館に働きかけました。さらに15社以上のデンマークの企業に協賛いただき、より多くの日本人にデンマークの魅力をアピールする、大規模なイベントにすることができました」

 協賛社は、単にデンマーク企業というだけでなく、北欧のデザイン、クラフトマンシップ、アクティブなライフスタイルや家族と過ごす時間を大切にするといった、エコーが重視する価値観を共有できる企業についてもらった。

 「イベントを広くアピールするうえでメディアとのパートナーシップは不可欠。朝日新聞社を選んだのは、読者層が私どものターゲットである3世代のファミリー層と近く、北欧のライフスタイルやサステナブルな価値観と親和性があるメディアだと思ったからです。ウォーキングイベントの開催実績があることも決め手でした。計画段階から様々な相談に乗ってもらい、会場選びや行政との調整、ウォーキング協会との協働、当日の運営まで深く関わってくれました。朝日新聞社とのパートナーシップなしに、イベントの成功はなかったと思います」

150周年の契機だからできた企業とメディアと国の協働

 イベントの告知やリポートはもちろん、関連した企画広告も朝日新聞で展開した。イベント前に建築家の隈研吾さんやタレントの岡田美里さんが、デンマークのデザインやライフスタイルの魅力を語る広告特集を掲載。

2017年9月8日付 朝刊541KB
2017年9月28日付 朝刊499KB
イベント当日には、フレディ・スヴェイネ駐日大使からのメッセージを載せ、150周年を祝う全30段の広告特集も掲載した。

2017年10月8日付 朝刊888KB

 イベント当日は晴天に恵まれ、予想を上回る約1万6000人が参加。フレデリック皇太子夫妻が参加したこともあり、その様子は多くのメディアで紹介された。デンマークにあるエコー本社の会長や役員、また長年日本に暮らすデンマーク企業の従業員の家族らも多数参加。多くの日本人とともに湾岸のウォーキングを楽しんだ。

皇太子夫妻はウォーカソンにも参加、一般参加者とともに水辺の散歩を楽しんだ
朝日新聞デジタルでは、初日のイベントの模様を生中継した
Facebook公式アカウントからイベントの予告や当日の様子を配信した

 「協賛社の皆さん、大使館の方々も大変お喜びで、デンマークという国としてのブランドに日本人がこれだけ反応してくれたことに感激していました。今回のイベントを通し、これまでデンマーク色をあまり打ち出していなかった企業も、デンマークのブランドとしてのアピールを意識するようになったのでは。何より、企業とメディア、国や自治体が協力して行うプロジェクトの効果の大きさを実感しました。このような多様な組織の協働は、150周年という契機だからこそできたと思います」

特設サイトでは、フェス&ウォーカソンのさまざまな情報を発信
フェス会場近くの東京メトロ豊洲駅にデジタルサイネージ広告を展開
パンフレットではフェス会場の地図、企業ブースやイベント内容をイラストで紹介

 エコー・ジャパンではこのイベント以外にも150周年を記念して、17年春には海外にある自社レザー工場から職人を呼び、革製品づくりを体験できるイベントを銀座三越で開催した。

 「このような催しは、エコーのクラフトマンシップや技術、品質の良さを知っていただくのに最適です。ブランドのコアを伝えるという意味では17年が『周年』であることが、本社への大きな説得材料になりました」

 エコーは「靴は足に合わせるべきで、その逆ではない」をポリシーに、高品質なレザーを自ら生産し製造工程すべてを一括管理している。

 「当社の商品は実際に履いて体感することで、初めて本当の良さが分かります。マーケティング的には、最終的に店舗に足を運んでもらい、靴を履いてもらう流れをつくることが重要。そのためにも、私どものものづくりの哲学やこだわりに共感していただく必要があるのです」

 2018年春にはキッズカテゴリーの販売を開始しデンマークの魅力を広く伝える活動を継続していく。そしてアウトドアシューズも扱うエコーは、マーケティングの次の大きな山場、2020年をすでに見据えている。