日本のシニア市場は、企業にとって戦略的に無視できない存在です。人口規模・資産保有・可処分時間のいずれもが大きく、消費の「質」と「量」の両面で市場を支えています。2025年の65歳以上人口は3,619万人(約29%)で、2040年には約3,900万人(約35%)への拡大が見込まれます(※1 総務省「統計からみた我が国の高齢者」)。高齢化は一過性ではなく、長期的な構造変化として社会と市場の在り方を変えています。
本記事では、シニア市場を攻略するうえで押さえるべきポイントと、信頼性の高いメディア接点を活用して検討を前に進める方法を整理します。あわせて、事業協賛を活用した具体的な設計・進め方をまとめたPDF資料の一部を抜粋して紹介します。
シニア市場×事業協賛の設計ポイントが分かる!
なぜ今、シニア市場なのか?注目すべき3つのポイント
マーケティングを行う上で、シニア市場を無視できないのは市場の大きさだけではありません。なぜ今、シニア市場に注目すべきなのか、その理由は以下の3つです。
- 日本の家計金融資産はシニア層に集中している
- シニア層には余暇時間がある
- シニア層にインターネット利用が定着している
日本の金融資産は60代以上に約6割が集中し、その額は2,000万円を超えます。40代が約1,200万円、50代が1,600万円という水準と比べても、シニア層の資産規模が大きいことが分かります。また、60代の消費支出は月約30万円と高水準である点も注目ポイントです(※2)。
さらに、65歳以上の1日当たり余暇時間は8.2時間といわれています。時間的余裕があるシニア層は、旅行、書籍購入、交際費、保健医療など、体験価値への支出が活発であることが分かっています(※3)。
これらに加え、インターネット利用がシニア層にも定着している点も重要です。60代のインターネット利用率は約9割、70代でも約7割で、「メール」「情報検索」「SNS」「ホームページの閲覧・書き込み」「商品・サービスの購入」など“目的型”の利用が中心であることが分かっています(※4)。
広告会社・企業広報の立場では、「到達できる」だけでなく「信頼されて比較検討が進む」接点をどうつくるかが成果を左右します。次章では、シニア層が意思決定時に求める“判断材料”と、その提供に適したメディア接点を整理します。
シニア層が求めるのは「安心できる判断材料」
シニア層は衝動的に購買行動をするのではなく、品質・価格・購入後の安心を軸に比較検討する傾向があります。これは、購入したことを後悔したくないという気持ちの表れかもしれません。シニア層が最も重要視するのは、品質・性能の良さ、次いで価格の安さ、アフターサービスや保証の充実です(※5)。
シニア層がこうした情報を得るために利用するのが新聞とテレビです。特に60代~70代では、インターネットや雑誌に比べて新聞やテレビを重視する傾向があります(※6)。インターネットを使いこなしている層が増える中でも、信頼性を重視したい場面では、伝統メディアを判断材料として参照していることがうかがえます。
朝日新聞社による「信頼起点」のシニアマーケティング実践フレーム
朝日新聞社は140年以上、報道と情報発信を通じて社会と生活者との信頼を育んできました。編集力と全国の取材網を基盤に、紙・デジタル・イベントを連動させ、シニアの暮らしと価値観に合った接点を設計できます。事業協賛では、企画立案から調査・制作、掲載/配信、運用・改善までを一気通貫で支援し、企業の認知・理解醸成・検討促進につなげます。
シニア向け施策で失敗しやすいポイントと回避策
- 信頼性を担保しながら届け切るメディア設計(紙・デジタル・イベント)
- 協賛コンテンツの企画例(調査・座談会・記事・セミナー等)と設計手順
- 効果を説明しやすい指標設計とレポーティング例
「シニア向け施策を検討しているが、どこから設計すべきか分からない」「信頼性を担保しながら理解を深めてもらう導線をつくりたい」といった悩みは多いはずです。
朝日新聞社では、課題特定フェーズ、戦略フェーズ、施策実行フェーズの3段階に分けて、関係者の合意形成まで見据えながら伴走します。
施策の設計プロセスや、「信頼」を起点にシニア層の比較検討を前に進めるためのフレームワークを「シニアマーケティング フレーム」で詳しく解説しています。提案資料づくりや社内説明にそのまま使える整理も掲載していますので、ぜひPDF資料をダウンロードしてご活用ください。
事業協賛でシニア層の信頼を獲得する──企画・設計の全体像が分かる
CONTENTS
・シニア市場の現在地
・シニア層の購買行動を支える「安心」
・信頼でつなぐソリューション
・事例紹介
※1出典:総務省「統計からみた我が国の高齢者」
※2出典:内閣官房「資産所得倍増に関する基礎資料集」2022年e-Stat「2019 年全国家計構造調査」n = 76,660
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査」2024年n = 3,799(二人以上の世帯)
総務省統計局「家計調査報告2024年平均結果の概要」n = 6,227(二人以上の世帯)
※3出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」(3次活動の時間を余暇時間として記載)n = 112,462
総務省統計局令和6年家計調査n = 6,227(二人以上の世帯)
※4出典:総務省「令和5年通信利用動向調査の結果」n = 33,009
e-Stat「令和5年通信利用動向調査」n =26,418
※5 出典:消費者庁「令和5年版消費者白書」
※6 出典:総務省情報通信政策研究所「情報通信メディアの利用時間と情報行動」n= 1,800