朝日広告賞を受賞していなかったら、ピタゴラスイッチもだんご3兄弟もポリンキーもI.Qも生まれていなかった。

 朝日広告賞受賞者の、受賞の頃のエピソードから現在の活躍までを紹介する『Now&Then』企画。

 第2回目は、第35回で入選、第36回で朝日広告賞を受賞した佐藤雅彦さん。電通のCMプランナーとして数々のヒットCMを“独自の方法論”で生み出し、新たな広告セオリーを作り出した。電通退社後は、活躍の場を教育現場に移し、教育方法を学生と共に研究。幼児教育番組「ピタゴラスイッチ」や小中高生向けの教育番組「考えるカラス」なども企画・監修している。

佐藤雅彦(さとう・まさひこ)

東京藝術大学大学院 映像研究科教授

1954年静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。電通を経て、1994年企画事務所TOPICS設立。99年より慶應義塾大学環境情報学部教授。2005年からは東京藝術大学大学院 映像研究科教授。著書に『佐藤雅彦全仕事』(マドラ出版)、『経済ってそういうことだったのか会議』(共著・日本経済新聞社)、他にゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンターテインメント)などがある。NHK・Eテレ『おかあさんといっしょ』の大ヒット作『だんご3兄弟』では作詞と企画をつとめた。同局の人気番組『ピタゴラスイッチ』『2355』『0655』の企画・監修にも携わっている。平成23年度芸術選奨、25年度紫綬褒章受章。

続きは、朝日広告賞 『Now&Then』 Vol.2