朝日広告賞は通過点。写真家として活動してきた証しの一つ

大山千賀子さん

 朝日広告賞受賞者の、受賞の頃のエピソードから現在の活躍までを紹介する『Now&Then』。

 第6回は、1986年度 第35回 朝日広告賞でグランプリを受賞した、写真家・映画監督の大山千賀子さん。20代で単身イギリスに渡り、写真家としての道を切り開いた。VOGUEをはじめ国内外のファッション雑誌で活躍し、レナウンや資生堂、トヨタなど大手企業の広告写真も数多く手がけてきた。現在は、日本とイギリスを行き来しながら映画監督としても活動している。

大山千賀子(おおやま・ちかこ)

写真家・映画監督

奈良県生まれ。学習院大学文学部哲学科中退後渡英、写真を始める。イギリス・VOGUE、イタリア・GRAZIA、AMICAなどファッション雑誌の仕事を行う。帰国後は、広告業界の第一線で活動した。主なクライアントは、資生堂、コーセー化粧品、ポーラ化粧品、日本コカ・コーラ、サントリー、など。1996年、芸術を基本から学び直すため、東京藝術大学大学院美術研究科に入学。1997年にはロンドン大学大学院ゴールドスミス校に入学し、現代美術としての映像を学んだ。現在は短編・長編映画の監督やプロデュースも手掛ける。生と死とセックスをテーマにした初監督作品「The Moon and the sun , and..」は、カンヌ映画祭ショートフィルム部門、サンパウロ国際映画祭短編映画部門で、2作目「Last ecstasy」は、Short shorts film festival&Asia、札幌国際短編映画祭、NYC Independent Film Festival、などで上映された。

続きは、朝日広告賞 『Now&Then』 Vol.6