広告朝日19号「顧客に寄り添う─ 共感コミュニケーションのいま 」のCOVER PICK-UP ARTはDAISY BALLOON(デイジーバルーン)の「Behave」です。
少女が纏(まと)う二色のドレスが交差する、その瞬間を捉えた美しいフォルムが印象的な「Behave」。手がけたのは、アーティストユニット「DAISYBALLOON(デイジーバルーン)」の二人だ。球状にふくらませた小さなバルーンを編んで作られたドレスが、不思議な存在感を醸し出している。
「成長過程の少女の心の中の『揺らぎ』をビジュアル化。ブルーが内側に輝く光で、イエローが外側に輝こうとする光をイメージしています」
と語るのは、全体のコンセプトやデザインを担当しているアートディレクターの河田孝志さん。実際にバルーンで作品を作っているアーティストの細貝里枝さんとユニットを組んで10年。バルーンアートの枠を超える、斬新な作品を生み出すために二人が共有する『ルール』があるという。
「河田はバルーンに一切触らない、というルールです。河田がバルーンを触ってし まうと、どうしてもその限界点に気づき、作品に対する要求をセーブしてしまう。それでは新しい作品、おもしろい作品は生み出せませんから」(細貝さん)
国内外のアーティストや企業など他者からのオファーに応え続けることで、彼ら自身の可能性はどんどん引き出されてきた。
「今はすごく必要なことだと思っています。でも、いつか美術館のような作品だけが存在する無機質な空間に、自分たちの思いを発信できる作品を展示してみたい。それが近い将来の目標です」(河田さん)
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クリエーターインタビュー
二人で創る、新しいバルーンアートの世界 DAISY BALLOON(デイジーバルーン)