約40年間にわたり、世界陸上の瞬間を記録し続けてきたセイコー
長年、スポーツ競技への協賛・支援に力を入れてきたセイコーにとって、「世界陸上」は特別な大会だ。主催者のワールドアスレティックスとは1985年にパートナーシップ契約を締結。87年の第2回ローマ大会以降、今回の東京大会まで連続19大会、約40年間にわたりオフィシャルタイマーとして支えてきた。
「1991年の東京大会でのカール・ルイスによる男子100mの9秒86。2009年のベルリン大会で、ウサイン・ボルトが叩きだした9秒58。こうした世界記録を含む歴史的瞬間を刻んできたのが、セイコーの計時・計測システムです。当社の計時・計測システムは陸上競技の発展にともない、『世界陸上』の要望に応えるかたちで開発され、進化してきました。その歴史は、まさに『世界陸上』とともに歩んできたものなのです」(稲村氏)
稲村彰映氏2025年は34年ぶりの地元・東京開催。セイコーにとっても、ブランディング施策やホスピタリティ施策を含め「自分たちができることはすべてやりきる」という挑戦の場だった。テレビCMはもちろん、銀座線車内広告のジャック、観戦ガイドブックの編集タイアップ、マラソンコース上の街中ライブボード設置、青山でのコラボカフェ、そして銀座のセイコーハウスでの企画展など、東京の街に様々なタッチポイントをつくり、「世界陸上」を盛り上げた。朝日新聞のパノラマワイドへの出稿もその一環である。
黄色でつなぐ、立体的なブランディングと「A TRUE MOMENT」
2025年9月12日付 朝刊2.8MB「このキャンペーンでキーとなったのがセイコーの計時・計測システムのシンボルカラーである黄色です。パノラマワイドをはじめ、純広、電車広告、OOH広告などすべてのビジュアルに黄色を使い、街中に黄色をあふれさせました。それが最終的に国立競技場の黄色い計時・計測機器へと帰結する。そのような立体的な仕掛けをつくることで、セイコーの計時・計測機器がより鮮烈に、みなさんの目に入ったのではないかと思います」(稲村氏)
相澤洋平氏キャンペーン全体を貫いたのは、パノラマワイドの記事下広告でも使われている「A TRUE MOMENT」というスポーツブランディングのコンセプト。陸上に限らず、水泳や柔道、体操など様々なスポーツを長年、応援してきたセイコーのスポーツと向き合う姿勢や思いを象徴する言葉だ。
「スポーツは人々を笑顔にし、生きる喜びや勇気を与えてくれます。ココロや時代を動かす瞬間があります。セイコーは持てる技術と情熱のすべてをかけて、その瞬間をとらえるために計測をしてきました。A TRUE MOMENTという言葉には、そんな私たちの思いを込めています」(稲村氏)
結果として、「東京2025世界陸上」はこの思いを伝えるには最高の舞台となった。同大会は、会場来場者数約62万人、テレビ放映の累計視聴者数約8,000万人、瞬間最高視聴率31.7%を記録するなど、世間の関心と熱狂は極めて高く、このタイミングでセイコーのキャンペーンを展開できたことは十分に価値があったといえる。
編集と広告の融合が生んだ 視覚的インパクトと信頼性
朝日新聞のパノラマワイド編集特集の1面は、北口榛花選手がやりを投げている大きな写真とインタビュー記事。ページをめくると30段見開き広告特集で、陸上競技の感動の瞬間をとらえてきた12個の計時・計測システムが写真とともに紹介されている。さらに観音折りを開くと、全120段分の巨大な年表が広がる。上段は1964年から今日まで世界陸上で誕生した35個の世界記録の偉業を、アスリートのインパクトある写真とともに紹介。下段には、それらの記録を支えてきたセイコーの計時・計測機器の歴史が掲載されている。
「この企画の肝は、なんといってもパノラマワイドならではの視覚的インパクト。観音折りを開いた瞬間、読者もきっと驚かれたと思います。とくに今回は、編集記事で歴史的なアスリートの写真が豊富に掲載されていたので、読者が楽しんで読めるコンテンツになったと思います。また、題字やノンブルを入れていただいたことで、朝日新聞ならではの信頼性の高いコンテンツとして、私たちのメッセージと合わせて読者に届けることができました」(稲村氏)
「この企画では、東京での世界陸上開催という絶好の機会に、広告と編集の融合により、陸上競技を支えてきた計時・計測技術を生活者にアピールしたいというセイコーが伝えたいことと、広告面でしか表現できないことを詰め込むことができました。とくに社内では、セイコーの歴史を可視化できたこと、そしてこれまでスポットライトを浴びることが少なかった計時・計測機器の存在を、自然なかたちで編集記事とともに伝えられたことへの賛辞が多く寄せられました」(稲村氏)
「これだけの計時・計測機器を網羅して紹介すること自体、セイコーとして初めての試みです。ただ非常に専門的な内容が多く、全ての機器を細かなところまで説明しても分かりづらく、親しみづらい印象になってしまいます。できるだけたくさんの方に見ていただけるよう、機器のポイントは押さえたうえで説明はできる限りシンプルにしました」(相澤氏)
縁の下の存在に光を当て、スタッフのモチベーション向上につながる
読者や大会観戦者から大好評だったこのパノラマワイドは、社内や計時・計測スタッフとして陸上競技に関わってきたメンバーからも、反響が大きかったという。
「100人近くいた計時・計測スタッフのなかには外国籍の方もいました。日本語がわからないスタッフもみんなこの紙面が記念に欲しいと言って、増し刷りを持って帰りました。これまで縁の下で世陸を支えてきた彼らを紹介しているような記事は、珍しかったのだと思います。」(相澤氏)
「セイコーの陸上競技への貢献の歴史をあらためて知ることで、社員の仕事への誇りやモチベーション向上にもつながりました。このパノラマワイドは社員にとっての資料的な価値もあります。私も常に自分のデスクにおいていて、企画やコピーを考える際に参照しています」(相澤氏)
セイコーは今後もさらにスポーツへの協賛、「A TRUE MOMENT」をコンセプトにしたプロモーションに力を入れていく。そのうえで新聞というメディアも有効に活用していきたいと、稲村氏は言う。
「今回、パノラマワイドを使って実感したのが、リアルな物質としての新聞の魅力です。毎朝、家に届き、手にとってページをめくる。その時の手触りやインクの匂い、大きな紙面ならではの視覚的インパクト。デジタルの時代だからこそ、そんな五感を刺激する紙というマテリアルが、新聞の最大の武器です。工夫しだいで、まだまだ面白いことができるはずです。今後もこのようなわくわくするような広告を創造できるよう、試行錯誤をしながら、いろんなことにチャレンジしていきたいですね」(稲村氏)
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