COVER PICK-UP ART

 広告朝日14号「多様性が企業を強くする」のCOVER PICK-UP ARTはJUN OSON氏の「Diversity」です。

広告朝日14号

 コミカルなタッチで描かれた 8人の男女。同じ髪の色でシンプルなファッションながらも、それぞれの個性がにじみ出たこのイラストは、「多様性」というテーマで描き下ろされた作品だ。

 「いつもよりポップな色を使わなかったのは、髪や服の色ではないところで違いを表現したかったから。8人しかいなくても8人それぞれ皆違う。それが僕らの身近にある『多様性』なのではないか、と考えてこういう絵にしました」

 おなじみ8の字の顔型は、JUN OSON氏がイラストレーターの道を歩み始めた20代はじめの頃から「自分に課しているルール」だ。

 「僕はもともと欲張りで、雑誌のイラストだけでなく、Tシャツのデザインもアニメーションも全部やりたい。今思えば、イラストレーターになろうと決めた頃から、どんなシチュエーションにも使える絵柄を考えていたのかも知れません」

 そんな自分の作品を客観的に見つめる「デザイナー的視点」に加え、「コミュニケーション能力」も人気イラストレーターには重要な資質のようだ。

 「自分の絵に何が求められているのかを考えたり、提案した絵が気に入ってもらえなかった時に打開策を考えたり。お互いに納得のいく仕事にしていくためには、やっぱりコミュニケーションが大事。イラストで食べていきたいなら、そういう能力も必要な気がするのです」

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クリエーターインタビュー
自分の絵に何が求められているか、を考えながら描く イラストレーター JUN OSON氏