広告朝日12号「Internet Of Media ~デジタル化するメディア~」のCOVER PICK-UP ARTは真鍋大度氏の「border」です。
現実と仮想の区別がつかないステージ空間を踊りながら、ヘッドマウントディスプレイを装着した観客を翻弄(ほんろう)するダンサー。真鍋大度さん率いるライゾマティクスリサーチが手がけた「border」は、観客参加型の斬新なダンスパフォーマンスだ。
「最近、バーチャル(仮想)という言葉がバズワード化していますが、僕たちがこの作品でやりたかったのは仮想と現実をシームレスにつなぐこと。二つの世界の境目に一つの表現があるのではないかと思って作りました」
ミュージシャンやダンサー、アーティストたちと様々なプロジェクトに挑んできた真鍋さんが最近、熱量を傾けているのがライブの仕事だという。
「音楽や映像、光でみんなをあっと驚かせるライブには新しいテクノロジーによる演出が欠かせません。リスクは常に付きまといますが、一瞬たりとも気の抜けないあのヒリヒリする感じが好きなんです」
コンピュータービジョンにドローン、ロボットアーム、IとそしてA(人工知能)加速度的に進化していくテクノロジー。
「おかげで世の中はずいぶん便利になりましたが、僕は世の中を便利にするためではなくおもしろくするためにテクノロジーを使いたい。その気持ちは、自分でプログラミングしたゲームを友達に楽しんでもらって喜んでいた小学生の頃と変わらないのかもしれません」
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クリエーターインタビュー
進化するテクノロジーで世の中をおもしろく
メディアアーティスト/ライゾマティクス取締役、ライゾマティクスリサーチ主宰 真鍋大度氏