朝日新聞Reライフプロジェクトのリアルイベント「朝日新聞Reライフフェス2026」が、2026年2月22日(日)・23日(月・祝)に東京国際フォーラムにて開催されました。好奇心旺盛で消費意欲の高いReライフ世代約8,000人が来場し、21のステージプログラムと、会場内に展開された137ブースをめぐりながら体験や相談、出展者との対話を楽しんだ二日間。開催初日の会場の様子や、出展者・来場者の声をリポートします。
ステージへの事前抽選には応募が殺到 出展ブースとの連動も
人生後半を自分らしく生きる、50代〜70代のアクティブな「Reライフ世代」が集う「Reライフフェス」。今年は開催10回目という節目を機にして、会場規模や内容を大幅にスケールアップ。21の多彩なステージプログラムは事前申込による抽選制とし、申し込み数は19,000人を越えるなど各ステージに応募が殺到した。また、84社・団体による137ブースも展開。当日の来場者数も昨年の約3,000人から約8,000人と実に2.5倍以上に増えた。会場で目立ったのは、メモを取り、質問を重ね、ブースにも足を運ぶ来場者の姿だ。情報感度と行動力を併せ持つ様子が随所に現れていた。
アクティブなReライフ世代は朝の出足が早く、初日は10時の開場前から受付に長い列ができた。時間になると、受付で受け取った入場パスを首から下げて会場の中へと入っていく来場者たち。お目当てのブースやステージへと散らばりながら向かっていく。
Reライフフェス開催レポート!
今回、ステージプログラムの聴講は、事前申し込みによる抽選を実施。各ステージには事前に多数の応募が寄せられた。大小3つのステージの中で最も大きなロイヤルステージでは、ロッテ協賛の「目指せ健口(こう)長寿! 噛むことセミナー」が開催。約500席を用意したものの、会場はすぐに満杯になった。
同セミナーでは、Quizknockの伊沢拓司さんと東京都健康長寿医療センター口腔外科部長・研究所研究部長の平野浩彦先生、株式会社ロッテ中央研究所噛むこと研究部の研究員・菅野範さんが登壇。シニア世代に向けて「噛むことのチカラ」の大切さを伝授した。平野先生の「すこしずつ食べると噛む回数が増える」という話や、伊沢拓司さんの「ガムは口に残り続けるのでずっと噛んでいられるのが、他の食べ物と大きく違うところ」などのコメントに大きくうなずく人々の姿が見られた。
口腔の機能低下「オーラルフレイル」のチェック5項目のスライドが出ると、身を乗り出して見る人たちが多数いた。メモを取りながら話を聴く熱心な来場者たちの姿が印象的だ。
セミナー会場を出た女性(61)は、茨城県から一人で参加した。「噛む力の低下が負のスパイラルを招いて、介護が必要な状態につながることもあると知りました。帰ったら同居する母にも伝えたいです」と話した。また、来場者の多さに驚いた様子で、「地方はイベントが少なく、出歩く機会も少ない。東京まで出てくるのは大ごとかなと思いましたが、新しい情報や商品に触れて気持ちが高まり、良い刺激になりました」と語った。
ステージプログラムに参加した来場者たちは、そのままロッテの出展する協賛ブースへ。ブースでは、特製ガムによる「咀嚼チェック」が行われていた。自身が嚙めているかを噛んだガムの色変わりで確認できるとあって、熱心にガムを噛む来場者たちの姿が。咀嚼力チェックの体験後は、福引でもらえるロッテのお菓子も好評だった。
ステージでのプログラムと連動した集客の工夫で、ブースにも人が溢れかえる。ロッテのブースは初日の午前中で、すでに400人以上が来訪した。列が途切れず、一時は受付休止するほどの盛況ぶりだった。
ステージでの理解促進と、ブースでの体験・対話を組み合わせることで来場者は「深い納得」を得られたようだ。
㈱ロッテHD広報部課長の清水成家さんは、「これまでも講演機会は複数ありましたが、今回のようなアクティブなイベントでのステージプログラムは初めて。来場されているReライフ世代は、想定していたターゲットとピッタリでした」と話す。
さらに、「オーラルフレイル対策は、介護や福祉の社会課題を解決するとしてロッテが取り組んでいるCSR活動のひとつ。噛むことの大切さを伝えられるいい機会になったと感じています」と話した。
新商品お披露目の場に 想像以上の熱気と反響に手応え
人の波を縫うように会場をめぐっていると、カラフルな商品パッケージに人だかりができているブースがあった。
2024年に創業100周年を迎えた「青木フルーツ」も、Reライフフェスには初出展。昨年7月にリリースしたばかりのジュースブランド・Vicca(ヴィッカ)をアピールするために出展を決めたという。同社常務取締役の渡邊健史さんは、ひっきりなしに訪れる来場者に対応しながら、「来場する方たちの健康意識が高いイベントだと感じます」と話す。
ブースでは緑黄色野菜の摂取量を測定し、野菜や果物不足を可視化する「カロテノイドチェック」に加え、商品の試飲と購入もできる。現在、新商品の販売はECサイトがメインのため、実際にエンドユーザーのリアクションが見られるのは今回が初めてだ。
「お客様とリアルな接点を持てる貴重な場になった。新商品なので、まずは認知を広めたいと思って出展したが、たくさんの方に気に入って購入いただけて、嬉しい限り。興味を持って新しいことにチャレンジしてみようという前向きな方が多く、想像以上の熱気と反響なので、明日はサンプルやパンフレットの数を増やす予定です」(青木フルーツ・渡邊さん)
さまざまなスタイルで来場者にアピール ブースの企画力もカギ
試食や試飲、新商品に触れられる体験型ブースや、商品を説明したり質問に答えたりする接客型ブースが並ぶなか、多くのReライフ世代の来場者が集っていたのが「時代劇専門チャンネル」だ。
茶屋づくりのブースは休憩所スタイルで、「どなた様もご自由にお寛ぎください」という設計。時代劇の映像を見ながら、ほっと一息つけるエリアとして重宝されていた。積極的な営業をかけるわけでなくても、時代劇を眺めながら来場者同士の話に花が咲いていく。
法被を着たスタッフに話を聞くと、お土産として用意した500個のお茶とお菓子は、開始から3時間ほどで配りきってしまったという。ブース全体で時代劇の世界観を伝えつつ、来場者の憩いの場になっていた。
「時代劇専門チャンネル」を運営する日本映画放送はReライフフェスに継続出展している。同社の広報宣伝部部長・茂木美穂さんは「時代劇専門チャンネルは長年、シニア世代を中心に作品を届けてきました。来場者の方々とも親和性が高いことが、出展を続けている大きな理由です」と話す。さらに「Reライフのテーマである『人生後半を豊かに生きる』が、私たちが作品を通じて伝えてきた価値観とも重なっていることも魅力に感じています」と語った。
ブース来場者へのアンケートからは、来場者の中心が50代以上であることや、チャンネルオリジナル作品である、松本幸四郎さん主演「鬼平犯科帳」や北大路欣也さん主演「三屋清左衛門残日録」などへの関心が広がっていることが確認できたという。茂木さんは「来場者の方の生の声を聞けるのは、私たちメディアにとって貴重な機会。今後の発信の参考になりました」と手応えを語った。
あと一歩を踏み出すために リアルな対話で心のハードルを下げる
Reライフ世代の好奇心をひときわかき立てていたのは、旅行系の企業ブースだ。時間と金銭のゆとりを持つReライフ世代は旅行への関心が高く、あちらこちらで様々な旅の楽しみ方の提案がなされる。なかでも、クルーズ旅行のブースには人が溢れていた。
米国に本社を置く「プリンセス・クルーズ」は、ステージプログラムとブース出展の両面から来場者にアピールした。
同社のマーケティング・PR ディレクターの居駒貴子さんは、「2027年に向けて日本発着クルーズは1隻体制から2隻体制へと拡大し、運航本数が大幅に増えます。クルーズは今、最も注目されている旅のスタイルの一つです」と語る。
一方で、「一度乗っていただくとリピーターになる方が多く、プリンセス・クルーズではご乗船いただいた方の2人に1人がリピーターです。非常に魅力のある旅ですが、“初めてのクルーズ旅行”へのあと一歩が踏み出せない方も少なくありません」と話した。
プリンセス・クルーズのブースでは、クルーズに関する相談や質問が飛び交っていた。「クルーズ旅行は夢だが、単身での参加に不安」と話す来場者に「気楽な一人旅をされる方も多い。お食事の時間に同席のゲストとテーブルで会話を楽しんだり、趣味のアクティビティを通して顔見知りができたりと、楽しい時間を過ごすことができる」と担当者が答えると、来場者は緊張が解けた様子。不安や疑問に対して即座に応じることができるのも、リアルイベントの強みだろう。
ステージプログラムは、事前応募が9,200人以上を超えるほどの人気ぶり。プログラムの前半は、プリンセス・クルーズ社員が「クルーズ旅行の3つの不安要素」を払拭した。聴講していた来場者たちは、スライドを見ながら少しずつクルーズ旅行への心のハードルを下げている様子だった。
プログラム後半は、自身もクルーズ旅行が大好きだというタレントの北斗晶さんが登壇。「おじいちゃんおばあちゃん、孫と一緒に三世代で旅行に行こうとなったらクルーズがおすすめ。荷物を持ってあちこち移動する負担もなく様々な寄港地を一度に訪れることができ、世代で異なるアクティビティやスポットに分かれなくても、クルーズの中で全てが完結する」と話すと、来場者たちは納得の表情だった。
千葉県佐倉市から来た夫婦は、妻が北斗さんのファンで、ブログでReライフフェスを知って応募し、講演に参加した。夫はクルーズ旅行に興味があったものの、「妻が船酔いしがちで、今年1月に旅行先のハワイでディナークルーズに乗った際にも酔ってしまった」とのこと。妻は、「北斗さんが『船酔いしやすい健介さんもプリンセス・クルーズでは酔わなかった』と話していたので、それなら自分でも大丈夫かもしれない」と安堵していた。
こちらの夫婦は、講演後にプリンセス・クルーズのブースに立ち寄り、ダイヤモンド・プリンセスのきれいな内装、設備を知って「日本発着クルーズ就航から10年以上経つのにすごい」と驚いていた。講演で様々なアクティビティや施設があることを聞き、夫は「船内でも飽きがこないと思う。夫婦で乗って、それぞれが好きな過ごし方が出来そう。仕事の休みが取れそうだから、2027年のクルーズ旅行に申し込みたいです」と興奮気味。妻も「(外の空気が吸えるので)バルコニー付きの部屋をがんばって取ってもらえたら、ぜひ行きたいですね」と前向きに。夫婦での船上での時間に思いをはせていた。
前述の居駒さんは、「ステージは、クルーズに興味を持つ500人の来場者に向けて一気にアピールできる格好の機会でした。さらにブースでのリアルな接客が、より後押しになったのでは」と期待する。
「近年、アクティブシニア層もデジタルに強くなっていると感じています。Reライフ世代の来場者のみなさまはスマホの扱いに慣れており、アクセスがスムーズ。メルマガ登録で、多くのお客様と繋がることができました」と、確かな手応えを感じていた。
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向学心と好奇心が旺盛な、アクティブなReライフ世代。たくさんのお土産を両手に、人生後半に向けた新しい発見と出会いを見つけて帰路についたことでしょう。協賛企業・団体にとっても、Reライフ世代の来場者たちと質の高い交流ができた二日間になったのではないでしょうか。
「大人の文化祭」と銘打たれた「Reライフフェス2026」は、楽しくて役に立つだけに留まらず、未来へつながっていく発展的なイベントでした。
Reライフフェス2026開催レポート
2026年2月22、23日に開催されたReライフフェス2026の開催レポートです。来場者属性やステージ企画、ブースエリアの詳細、来場者アンケートの結果などをご紹介しています。