W杯期間中の朝刊・サッカー面の面別接触率は高水準で推移

 日本代表の決勝トーナメント進出によって、日本国内でも多くの人の関心を集めた「2010FIFAワールドカップ南アフリカ」であるが、その模様を伝える朝日新聞のサッカー面はどのように読まれたのだろうか。
 朝日新聞社広告局では、W杯期間中の朝日新聞朝刊サッカー面の読まれ方の特徴を探るため、期間中のサッカー面の一部(58件)について面別接触率を調査した。その結果、読者の閲読行動について興味深いデータが得られた。
 4月から5月に調査した朝刊スポーツ面の面別接触率()は60%台であるのに対して、W杯期間中のサッカー面の面別接触率は徐々に水準が高まり、6月下旬以降は概ね70%前後以上で推移した(グラフ1)。調査した58件のサッカー面の面別接触率の中で最も数字が高かったのは、日本対パラグアイ戦の結果を伝える6月30日付朝刊21面で、その面別接触率は84.0%であった。なお、グラフ1で紹介していない日のサッカー面については調査を実施していない。

(注)面別接触率は、新聞の特定の面(記事や広告を含むページ全体)に対する購読者の接触状況を示すもので、次の式で求められる。
面別接触率(%)=(「確かに見た・読んだ」または「見た・読んだような気がする」と回答した人の数)÷有効回答者数×100

 面別接触率の平均値をスポーツ面(n=8)とW杯期間中のサッカー面(n=58)の間で比較すると、全体では7.5ポイント、男性で3.6ポイント、女性では11.5ポイント、サッカー面の方が高かった(グラフ2)。スポーツ面の接触率は、女性より男性の方が高い傾向にあるが、サッカー面では女性の接触率が高まり、男女差が小さくなっている。女性のうち、普段スポーツ面に接していない人もサッカー面に接したことがうかがえる結果である。


サッカー面は読者に関心を持って読まれた

 面別接触率は、当該面を「確かに見た・読んだ」人と「見た・読んだような気がする」人の合計の有効回答者に占める割合であるが、調査結果を詳しく見ると、「確かに見た・読んだ」と回答した人の割合は、サッカー面の方がスポーツ面よりも高いことが分かった。
 下のにあるように、「見た・読んだような気がする」人の割合の平均値は、スポーツ面とサッカー面の双方とも25%前後であり、差はほとんど見られなかった。
 一方、「確かに見た・読んだ」人の割合の平均値は、全体でスポーツ面40.6%、サッカー面47.8%と7.2ポイントの差があり、面別接触率の平均値の差である7.5ポイントとほぼ同じになっている。「確かに見た・読んだ」人の割合の差が面別接触率の差となっていることが分かる。
 W杯期間中のサッカー面を「確かに見た・読んだ」と回答した人が多かったということは、強い関心を持ってサッカー面を読んだ読者が多かったことを示していると考えられる。

■面別接触率調査の概要
調査地域:東京駅を中心とした半径30km圏内/調査対象者:調査対象地域に居住し、朝日新聞を購読する15~69歳の男女個人/抽出方法:住宅地図を利用した2段無作為抽出法/調査方法:パソコンを利用したインターネットサーベイ(モニターパネル調査)/標本サイズ:1パネル当たり約300人の複数パネルを交互に運用/有効回収数:各回220前後/調査実施日:新聞発行日の翌日/調査企画・設計:朝日新聞東京本社広告局/実査機関:(株)マーケティングセンター