新型コロナウイルス環境下の朝日新聞読者の行動・意識調査(2021年9月1日実施)

 朝日新聞社メディアビジネス局では、新聞広告共通調査プラットフォーム「J-MONITOR」を利用し、9月1日(水)に朝日新聞読者の行動・意識調査を実施しました。
 新型コロナウイルスに関連した調査として8回目となり、前回の実施(2020年9月20日)から1年を経た今回の調査では、ワクチン接種状況、8月に行った行動、新たに始めて今も継続していることのほか、コロナ禍以降再評価した新聞の機能、企業活動への関心点を聞きました。

summary

●9/1時点で約7割がワクチン2回目接種済みと回答。同時期の東京都、全国と比べ早いペース。8月に行った行動では「商業施設への買い物」「スポーツ」「トレーニングジム」「映画館での映画鑑賞」「習い事」でワクチン接種完了者と未完了者との差が大きい。

●コロナ禍以降、新たに始めたことでは「語学」「英会話」や「資産運用」など自己投資で昨年より伸長。「読書」や「ネットショッピング」は昨年より低下も、1割近くが継続している。

●支出で増えたものは「光熱費」「食費」「日用品」と家の中の分野が多い。減ったものは「外食」「娯楽」「衣料品」。1日の時間で増えたことは「テレビ視聴」「ネット利用」との回答は昨年同時期と比べ減少。「新聞」は引き続き3割程度が増えたと回答。

●新聞は「個別宅配」「生活に役立つ」「整理されている」点が再評価。9割近くが企業の「社会に役立つ商品・サービス開発」「社会的責任」に注視している。

全体より早いペースの朝日読者のワクチン接種状況

9/1時点のワクチン接種状況

 「2回目の接種完了」「まだ」「答えたくない」の選択肢で聞いたところ、全体の約7割が2回目接種済みと回答。同時期の数値は東京都40.0%、全国で41.1%であり、朝日読者の接種ペースは早いと言える(東京都在住のモニターに絞っても69.8%の接種率)。

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生活の変化

ワクチン接種完了の有無と行動:今年の8月に行ったこと

 調査の前月8月に行ったことについて「商業施設への買い物」「スポーツ」「トレーニングジム」「映画館での映画鑑賞」「習い事」でワクチン接種完了と答えた人と未完了と答えた人との差が5pt以上ある。

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新たに始めて継続していること

 「語学」「英会話」や「資産運用」など自己投資が昨年同時期より伸長。「読書」や「ネットショッピング」は昨年より低下するも、1割近くが継続している。

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支出で増えたもの、減ったもの

 消費は支払いについて、昨年と比べた増減を聞いた。「光熱費」「食費」「日用品」と家の中の分野で支出が増えたとの回答が多い。減ったものは「外食」「娯楽」「衣料品」との回答が多い。

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1日の行動の中で増えたこと

 1日の時間の割り振りは昨年同時期より落ち着いてきたのか「テレビ視聴」「ネット利用」は「増えた」の回答が減った。「新聞」は引き続き3割程度が増えたと回答。

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新聞への期待や企業活動で注視していること

再評価している新聞の機能

 新型コロナウイルス流行以降、改めて評価している新聞の機能を聞いた。「毎日家まで配達される」=宅配制度がトップ評価。学齢期の子どもと同居の方では「学習や教育に役立つ」を含め、再評価が高めの傾向がある。

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年代別ソーシャルイシュー関心度

 新聞を通じて知識を深めたい、取り組みが知りたいと思うトピックを選んでもらうと、「環境」に関しては一致するが、「お金」「多様性」「教育」「ジェンダー」の項目では若い世代とシニア世代とで大きな差が確認できた。

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企業や団体の活動について思うこと

 新型コロナウイルス流行以降の企業や団体の活動についてあてはまるものとして、9割近くが企業の「社会に役立つ商品・サービス提供」「社会的責任」といった社会との取り組みへの注視を挙げた。特に在宅勤務経験者=社会の変化を実感した人でスコアが高い傾向が見られた。

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自由回答より

「この1年であなたが新しく始めたこと、こだわるようになったこと、新しい体験や気づきについて、ささいなことでも構わないので教えてください。」

オンライン飲み会や、ポイント活動など、資格の勉強。コロナで人と人のつながりの重要性を学んだ。企業と政府などがもっと協力して、お互いに信頼が持てるような態度姿勢が大切(男性29歳以下)
●自己啓発のために外国語を勉強したり、手芸をしたり、何でもいいから能動的な活動をして充実させるように取り組んでいる。(女性29歳以下)
SDGsにより関心が高まるようになり、企業によってその姿勢が異なると感じる機会が増えました(女性30代)
自己免疫の強化や感染対策に気をつけている(女性40代)
観劇のネット配信やインスタのライブ配信をよく見るようになった。(女性60代)


調査概要

■「新型コロナウイルス環境下での朝日読者の行動・意識調査」J-MONITOR調査
調査地域: 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県
調査対象: 朝日新聞を購読している15歳~69歳の男女個人
調査実施日: 2021年9月1日(水)
抽出方法: 新聞広告による公募を中心とし、インターネット調査モニターパネルからの公募で補完。応募者をJ-READの当該地域・対象者の性×年齢・職業・家族人数等の属性に従い割付
調査方法 : パソコン・タブレット・スマートフォンを利用したウェブ調査
有効回答者数: 228人
調査機関・レターヘッド:(株)ビデオリサーチ


◆PDFでもご覧いただけます
20210901_新型コロナウイルス環境下での朝日読者の行動・意識調査(1.02MB)