「日本の元気」を表す商況面らしい金融広告

 東京証券取引所は、6月16 日から7月18日の朝刊商況面(火曜~土曜)の中央に新たに設けられたスペースに、小型広告を連日掲載した。渉外広報部の小野田融氏に聞いた。

ページを開いた時の驚きと、そこにあることの納得

東京証券取引所渉外広報部 小野田融氏 東京証券取引所渉外広報部 小野田融氏

――広告出稿の背景と狙いは。

 今年7月1日、TOPIX(東証株価指数)は40周年の節目を迎えました。この機会にTOPIXの役割や、それと関連の高い金融商品について認知と理解を高めるのが今回の大きな目的です。新聞の商況面は、TOPIXが対象とする東証1部全銘柄の株価が紹介された、今の「日本の元気」を表わすページです。投資家や日本経済に興味を持つ方が、毎日目を通されているわけで、驚きがあるとともに、スペースが小さくても高い広告効果が期待できると思いました。

――クリエーティブのポイントは。

 商況面は文字や数字が詰まった紙面ですので、効果的なデザインや文字の使い方ができれば、よく目立つと思いました。心がけたのは、分かりやすくストレートなメッセージを伝えることと、毎回コピーを変えて読者の期待感を高めることです。TOPIXのほかETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)など1週間単位でひとつのテーマをとりあげ、内容を深めていくストーリー性ももたせています。コピーに関しては我々広報と各商品等の担当者のほか、今年新設された企画マーケティング部のスタッフが一緒になって毎回締め切りギリギリまで考えました。

――朝日新聞の商況面を利用した感想は。

 今回特に力をいれたのは、投資家の間で注目が高まっているETFが東証に上場されているということの認知を高めることでした。ETFはさまざまな指数に連動するように運用された投資信託の一種で、商況面での広告出稿がフィットします。また投資の初心者からある程度知識を積まれた方まで、よく知っていただきたい商品という意味でも、朝日新聞での掲載が適していたといえます。今回の掲載によって広い層への理解が広まったと思いますし、若い読者の方たちから、「面白い広告だ」といった、これまでとは違う反響も寄せられています。
 

2009年6月16日付朝刊 商況面 東京証券取引所 6月16日 朝刊 商況面