経済面が掘り起こす新たな法人需要

 エプソン販売は、全15段紙面の1/4にあたる経済面の新しい広告スペースに、ビジネス系商品の広告を毎月掲載している。広報・宣伝部の岡本由紀子氏に聞いた。

 

ビジネス系商品の性格に合致したスペース

――広告出稿の背景と狙いは。

2009年1/20 朝刊 経済面 2009年1/20 朝刊 経済面

 「オフィリオ」をはじめとするエプソンのビジネス系商材は、これまで経済紙や雑誌を中心に広告を出稿しており、一般紙を利用していませんでした。従来、広告の価格表記はオープンプライス表示でしたが、2008年下期からは広告に参考価格(実売価格)を載せて、価格訴求を強く打ち出しています。これを機に、ターゲットを拡大したマーケティング活動を検討していたところ、経済面の広告スペースの提案をいただき、新しい試みを始めました。

――利用してのご感想は。

 当社のビジネス製品の新聞広告の基本的なスタイルは全15段広告か全5段。商品の性格上、あまり変わった形のスペースより、定型の形のほうがなじみます。このスペースは全15段広告の原稿を、縮尺を変えて使えますし、同時に紙面上にしっかりと存在感があることが魅力です。一般紙を使って新しい市場を開拓するなら、ある程度コンスタントな掲載で認知を定着させたいという思いから、月1回掲載しています。限られた予算では、全15段広告を少し掲載するだけで終わってしまいますが、新しいスペースができたことで長期間にわたって展開することが可能になりました。

――反響や手応えはいかかですか。

 新聞の経済面は、ビジネスに関心をもつ多様な読者が読まれるページであり、私たちが期待する読者層に注目してもらえる場所です。仕事場がSOHOだというような、これまでと少し違ったお客様からお問い合わせを多くいただくようになりました。特に今年の1~3月に実施したキャンペーン「お得祭り」では前年比を超える売り上げを記録でき、シェアを大きく伸ばすことができました。新しいお客様にエプソンの価値を知っていただけたことをうれしく思っています。