潜在的な顧客に世界観を伝え店舗への誘導を図る

 シンプル&モダン家具専門店のクラスティーナインターファニチャーは、自社でインテリア雑誌『モダン・インテリア』を発行し、生活者とのユニークなコミュニケーションを展開するなど、業界内外の耳目を集めている。同社デザイン部広報・宣伝グループ兼出版事業グループリーダーの大牧圭吾氏に、現在のコミュニケーション戦略と今後の展開をうかがった。

── 今回の広告の企画意図は。

大牧圭吾氏 大牧圭吾氏

 我々がターゲットとしている20代後半から40代半ばの方たちには、クラスティーナという名前は認知されてきているとは思いますが、具体的に他社とどう違うのか、コンセプトをご存じない方がほとんどです。我々の家具のコンセプトを正確に伝え、他社と差別化を図るには、チラシだけを配布していたのでは不十分だと考えました。そこで、朝日新聞のエリア広告、フリーペーパーの『ジェイヌード』、雑誌の『モダン・インテリア』を複合的に使用した広告展開を考えました。

 ── そのメリットと効果は。

 チラシは埋もれてしまい、目にとまりにくいのに対して、エリア広告は新聞の挟み込みのうち、原則一番上に折り込まれるため目に付きやすい。さらに朝日新聞の題字が信頼性を生み、メッセージや商品コンセプトが伝わりやすい点が魅力でした。これを活用し、店舗に設置しました。

 一方のジェイヌードは、コーヒーショップのタリーズに置かれることもあり、潜在的な顧客の囲い込みに非常に役立ち、これを見て来店したお客様も随分いらっしゃいました。『モダン・インテリア』は、我々の世界観を読者に繰り返し、じっくり見ていただける場だと思っています。これらを併載することによって相乗効果を期待できるとともに、コスト面で効率が図れると考えました。

── 今後どんな顧客を狙い、コミュニケーションを図りますか。

 我々は、ミドルからミドルアッパー層を狙っており、手の届く価格で心地よい空間を提案しています。また、デザイン、素材、カラー、品質そして価格をそろえることで、お客様がトータルコーディネートしやすい商品をラインアップしています。今後も、新聞広告が醸成する信頼感を大切に、エリア広告やジェイヌードを活用しながらこれらのことをきちんと伝え、お客様の獲得につなげていきたいと思っています。

『ジェイヌード』2/7号
2/9 エリア広告(東京・大阪・西部エリア) タブロイド判2ページ