求職者をはじめとする幅広い層の企業への認知を高める

 2008年3月に全7段の広告を出稿した旭化成。その経緯と新聞広告に期待することなどについて、人財・労務部採用グループ グループ長の日比彰氏にうかがった。

日比 彰氏 日比 彰氏

── 現在の人材採用に対するスタンスは。

 最近はボーダーレスになってきており、新卒やキャリア組だけでなく留学生も積極的に採用しています。優秀な人材は3月だけに限らず、一年中募集しています。

── その際、どのような媒体を選択・利用されていますか。

 ネットによる採用を考え、ホームページを窓口として新卒・既卒者に訴えかけています。さらにホームページを英語化することにより、留学生の方たちにもアピールしています。しかしネット展開だけでは旭化成のホームページを能動的に見に来る人にしかアプローチできません。ですから我々のことをもっと知ってもらうために、今春は新聞広告を展開しました。

── 反響は。

 我々のメーンターゲットの新卒・既卒者や留学生だけでなく、ご両親や一般株主の方たちからもお問い合わせをいただき、良い評価を得ました。一連のシリーズ広告はネット上でも面白いと話題になり、特に「世界を変える出会い(めんせつ)をしよう」というキャッチフレーズは、実際の面接の場でも話題になったほどです。

── 売り手市場が続く新卒採用現場における、メディア活用の際の留意点とは。

 最近の新卒者は大手安定志向で、ネームバリューがあるところを受ける傾向にあります。また、周りの人たちに相談する学生さんも増えているようです。従って、我々としても名前の露出の必要性を感じており、広報とも連動して、新聞広告や駅張りポスター、ネットDMやテレビCM等、あらゆる媒体を通じて旭化成という企業が多くの人の目に触れる機会を広げようとしています。その一例として、我々の商品のうちニュース性が高いものを実際のテレビ番組内で取り上げてもらえないかといったことも検討しています。このようなメディアミックスが奏功して、様々な方面から反響があります。

── 今後どのように新聞を活用される意向ですか。

 現在、旭化成は「イヒ!」のキャンペーンなどのイメージがかなり強くなっています。イメージを広げ、我々が何をやっているのかを伝えるために、今後は新聞の記事体広告も積極的に展開していきたいと思います。新聞では、求職者をはじめとする幅広い層にアピールできる点が、最大の魅力だととらえています。

求人広告特集ページ内で全7段広告を展開

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