新聞は、選挙についての参考情報源の中心的存在

 第22回参議院議員選挙が近づいてきたが、有権者は選挙に関する情報を何から得ているのだろうか。選挙について参考にする情報源を調査したところ、新聞を参考にするという人が最も多いことが分かった。
 2010年2月に全国の20歳~79歳の個人1,124人から回答を得た調査で、「投票する政党を検討する際に参考にする情報」を複数回答形式で答えてもらった。その結果は、「新聞」が53.9%と最も多く、以下、「テレビ」46.5%、「家族・知人などの話」20.3%、「政見放送」19.4%、「政党のマニフェスト(冊子)」18.4%、「選挙公報」14.1%が続いている(図1)。なお、ここでは回答者の割合が10%を上回った6つの情報源を紹介している。

 これらの上位6項目について、参院選の投票意向別に見たのが図2である。参院選の投票に行くつもりだと回答した人(n=858)では、新聞を参考情報源として挙げる人が60.7%と特に多く、新聞が重要な情報源となっていることがうかがえる。

 参考情報源は複数回答形式で尋ねているため、例えば「新聞」を参考にすると回答した人が「新聞」以外の情報源についても参考にすると回答している場合がある。
 表1は、上位6項目の参考情報源について、重複回答状況が分かるようにクロス集計したものである。この表を横方向に見ると、それぞれの情報源を参考にすると回答した人別に他の情報源の回答状況を知ることができる。例えば、「テレビ」を参考にすると回答した人(n=523)の62.9%が「新聞」も参考にすると回答している、というように見る。
 表1にあるように、「テレビ」「政見放送」「政党のマニフェスト(冊子)」「選挙公報」を参考にすると回答した人の6割から7割が「新聞」も参考にすると回答しており、「新聞」が選挙の参考情報源の中心的な存在であることが分かる。

朝日新聞社の媒体資料『参議院議員選挙広告 DATA FILE 2010』はこちら。

■「2010年選挙に関する意識調査」調査概要  
調査地域:全国/調査対象者:20歳~79歳の個人/抽出方法:住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て/調査方法:訪問留置法/回収数:1,124/調査期間:2010年2月3日~15日/調査企画・設計:朝日新聞社広告局/実査機関・レターヘッド:日本リサーチセンター