「受験」を題材に親世代の認知を広げた「ナビタイム」の新聞広告

調査概要
【調査地域】東京駅を中心とした首都半径30km圏内
【調査対象者】調査対象地域に居住し、朝日新聞を購読する15~69歳の男女個人
【抽出方法】エリアサンプリング
【調査方法】パソコンを利用したインターネットサーベイ (モニターパネル調査)
【標本サイズ】1パネル当たり約300人の複数パネルを交互に運用
【回収数(率)】222(74.0%)
【調査実施日】2010年1月19日
【調査企画・設計】朝日新聞東京本社広告局
【調査機関】(株)マーケティングセンター

 朝日新聞社広告局では、ナビタイムジャパンが提供する、トータルナビゲーションサービス「NAVITIME」の2010年1月18日付朝刊全15段を対象に、広告モニター調査を実施した。

 1月18日はセンター試験翌日で、紙面には大学入試センター試験の解答が掲載される。広告では、このタイミングに合わせて、受験生が2次試験会場に無事たどり着くためのサービス「受験ナビ」を訴求した。ターゲットは、受験生はもちろん、受験生の子どもを持つ40歳代を中心とした親世代だ。

 まず、「ナビタイム」の認知度を尋ねた。全体(n=205)の82.9%が「ナビタイム」を認知(『商品・サービスを利用したことがある』+『名前は聞いたことがある』)している(図1)。年代別に見てみると29歳以下(n=36)の認知度が94.4%と最も高く、以下30歳代、40歳代と続き、年代が若いほど認知度も高いという結果になった。一方で、「昨日の広告で初めて知った」と答えた人は40歳代(n=32)で最も多く、15.6%となった。「ナビタイム」全15段広告への広告接触率(『確かに見た』+『見たような気がする』)は、全体(n=222)の73.4%(図2)。年代別では、40歳代(n=34)が82.4%と、最も高くなった。今回の広告が、特に40歳代の関心を引いたのではないかということがうかがえる。

 では、今回の広告は、どのように読者に受け止められたのだろうか。朝刊が手元にある人(n=205)に対して、広告接触後の広告の理解度を4段階で尋ねた。「理解できる(『とても』+『まあ』)」と回答した肯定層が全体で87.3%。40歳代では、96.9%にのぼった(図3)。訴求したサービス特性を、しっかりと伝えることができたと言える。

 同社は、テレビCMや交通広告を使って、大規模な広告キャンペーンを行っている。広告に接触した後の、「ナビタイム」に対する意識変容や行動を尋ねた。図4は、その中の上位5項目だ。中でも、「あらためてこの商品・サービスに注目した」と回答した人は、全体(n=205)で31.7%、40歳代では34.4%。「あらためて『ナビタイムジャパン』に注目した」と回答した人は全体で17.1%、40歳代(n=32)で25.0%となった。40代が「ナビタイム」の広告を見て、関心を寄せたことが分かる。

 これらのことから、今回の新聞広告が、読者にあらためて「ナビタイム」というサービスを認識させることに貢献したようだ。また、「受験ナビ」という時節にあったサービスを訴求することで、特に受験性の親世代への「ナビタイム」の認知を広げ、今後のサービス利用層の拡大の可能性を作ったと言えるだろう。

>2010年1月18日 朝刊 2010年1月18日 朝刊