第60回 朝日広告賞 受賞・入選作品一覧

 第60回・2011年度朝日広告賞の入賞作品が決定した。一般公募の部は、初参加の広告主の課題や、革新的な商品をテーマとした作品が注目されたほか、新聞広告らしいスペースの使い方や表現に評価が集まった。また、今回から、コピー表現の優れた作品に贈呈される「梶祐輔記念賞」が新設された。広告主参加の部は、震災に関連したメッセージが多く見られ、その中には賛否両論が繰り広げられる広告もあった。上位については接戦となり、何度も投票を重ねた結果、最高賞が決定した。

一般公募の部

審査会風景 審査会(2012年5月7日、8日 東京・築地 朝日新聞東京本社)

朝日広告賞

(賞状、賞金200万円と記念品)1点

◆セールス・オンデマンドの課題〈「アイロボット社が開発したロボット掃除機「ルンバ」〉作品3点シリーズ
前田彩

準朝日広告賞

(各賞状、賞金50万円と記念品)2点=掲載は得点順、以下同じ

◆大日本除虫菊の課題〈キンチョール〉
今井祐介、佐藤舞葉、辻本浩太郎、八野田翔の合作

◆大日本除虫菊の課題〈キンチョール〉
中山智裕、大西英也、青松正芳

梶祐輔記念賞

(賞状、賞金50万円と記念品)1点

◆角川グループパブリッシングの課題〈発見!角川文庫〉
鈴木悠平、小野勇樹、味村真一

入選

(各賞状、賞金10万円と記念品)10点

◆セールス・オンデマンドの課題〈「アイロボット社が開発したロボット掃除機「ルンバ」〉
山口広輝、武山範洋

◆ジェイティービーの課題〈100年企業JTBグループが掲げる「感動のそばに、いつも。」〉4点シリーズ
宇野元基、竹上淳志、矢木重治

◆新潮社の課題〈新潮文庫〉
小林智拡、東克美、中村光男

◆旭化成の課題〈サランラップ〉2点シリーズ
北本浩之、山本麗貴、青木猛

◆旭化成の課題〈サランラップ〉
川田琢磨、岸田麻里、高木カヨ、小川直之

◆日本航空の課題〈企業広告「明日の空へ、日本の翼」〉
船岡あずさ

◆小学館の課題〈小学一年生〉
中川紗佑里、八木澤純

◆トンボ鉛筆の課題〈TOMBOW文具のブランド広告〉2点シリーズ
竹上淳志、田中幹、矢木重治、藤井佳奈子、森田伸

◆新潮社の課題〈新潮文庫〉
相楽賢太郎、田中菜摘、日下部佑太

◆カメヤマの課題〈ローソクの灯りを伴う供養の大切さ〉
高木俊貴、曽我貴裕

小型広告賞

(各賞状、賞金10万円)2点

◆キッコーマンの課題〈「おいしい記憶をつくりたい。」をテーマにした企業広告〉10点シリーズ
眞竹広嗣、竹内堅二、林健一

◆岩波書店の課題〈岩波新書、岩波文庫『日本語 語感の辞典』〉12点シリーズ
長瀬克樹

審査委員賞

(各賞状、賞金10万円)3点

審査委員賞・写真賞

◆カメヤマの課題〈ローソクの灯りを伴う供養の大切さ〉2点シリーズ
鈴木優花

審査委員賞・イラストレーション賞

◆チロルチョコの課題〈きなこもち 10周年〉
伊藤孝成、河野正人、大河原健太

審査委員賞

◆えひめ飲料の課題〈こだわりは、まじめです。〉2点シリーズ
石原慎典、藤井善樹

広告主参加の部

朝日広告賞

(賞状、賞杯と副賞100万円) 1点

エルメスジャポン〈クリスマスキャンペーン〉企画・8点シリーズ
エルメスジャポン 制作/Publicis EtNous

準朝日広告賞

(各賞状、賞杯と副賞50万円 )3点=掲載は得点順、以下同じ

●東日本旅客鉄道〈行くぜ、東北。〉
企画・制作/電通

●髙島屋〈企業広告〉
企画・制作/エー・ティ・エー

●トンボ鉛筆〈ippo!〉
企画/博報堂 制作/副田デザイン制作所、岩崎俊一事務所

部門賞

(各賞状と副賞30万円) 10点

準部門賞

(各賞状と副賞10万円) 9点

A)くらし部門

【部門賞】

パイロットコーポレーション〈企業広告「書く、を支える。」シリーズ〉3点シリーズ
企画/電通 制作/アドブレーン

【準部門賞】

資生堂〈企業広告〉
企画・制作/資生堂

B)食品・飲料部門

【部門賞】

味の素〈調味料群〉企画・制作/電通

【準部門賞】

日本ハム〈グループ企業広告「食のちからを、人のちからに。」シリーズ〉4点シリーズ
企画/アサツー ディ・ケイ 制作/オレンジワークス

C)出版部門

【部門賞】

宝島社〈企業広告「いい国つくろう、何度でも。」〉
企画/同社、アサツー ディ・ケイ 制作/アサツー ディ・ケイ、ADKアーツ

【準部門賞】

集英社〈2011年正月新聞広告〉
企画/電通 制作/電通テック

D)情報・通信・家電部門

【部門賞】

東芝〈LED10年カレンダー〉
企画/同社 制作/電通、アドブレーン

【準部門賞】

グーグル〈未来へのキオク〉
企画/博報堂ケトル、博報堂 制作/アドワゴン

E)住まい・不動産・金融部門

【部門賞】

三井不動産〈日本橋再生計画(架橋100周年)〉
企画/電通 制作/たき工房

【準部門賞】

大和ハウス工業〈企業広告「共創共生 美しきふるまい 金沢」〉
企画/インターブランド ジャパン 制作/サン・アド

F)車両・輸送機器・機械部門

【部門賞】

トヨタマーケティングジャパン〈トヨタ企業広告 ReBORN「免許を、とろう」キャンペーン〉
企画/シンガタ、電通、MR_DESIGN、トレードマーク 制作/ギークピクチュアズ

【準部門賞】

ビー・エム・ダブリュー〈BMW5シリーズ「ガレージ」〉2点シリーズ
企画・制作/フロンテッジ

G)教育・公共部門

【部門賞】

近畿大学〈学園ブランド広告「近大マグロ」〉
企画/同大学 制作/博報堂

【準部門賞】

環境省〈広域処理広報〉
企画/同省 制作/博報堂

H)エネルギー・化学・諸工業部門

【部門賞】

旭化成〈企業広告 問題シリーズ〉
企画・制作/電通

【準部門賞】

LIXIL〈企業広告「リクシルって知ッテル?」〉
企画/TUGBOAT、アサツー ディ・ケイ 制作/TUGBOAT、ブリッジ

I)旅行・運輸・サービス部門

【部門賞】

郵船クルーズ〈企業広告「飛鳥クルーズ」「飛鳥クルーズのクリスマス」〉12点シリーズ
企画/同社 制作/谷山広告、グッドデザインカンパニー

【準部門賞】

東急グループ〈東急グループ 企業広告〉
企画・制作/東急エージェンシー

J)流通・エンターテインメント部門

【部門賞】

フジテレビジョン〈ドラマの歴史は、フジテレビにある。〉
企画/同社制作/カゼプロ+ホンシツ

【準部門賞】

日本マクドナルド〈企業広告「夢見るマクドナルド」〉8点シリーズ
企画・制作/電通

小型広告賞

(各賞状と副賞10万円)2点

●池田模範堂〈冬にもMUHIキャンペーン お肌の気持ちシリーズ〉30点シリーズ
企画・制作/博報堂、博報堂ケトル

●大塚製薬〈ポカリスエット・19点シリーズ〉
企画/同社、アサツー ディ・ケイ 制作/アサツー ディ・ケイ、ADKアーツ

朝日新聞特別賞

(賞状、副賞30万円)3点

●三菱電機〈企業広告「NIPPON Technology」〉10点シリーズ
企画/同社、朝日新聞社、博報堂 制作/朝日新聞社、博報堂

●パナソニック〈LED照明・321点シリーズ〉
企画/同社 制作/クリエイターズグループMAC

●日清食品ホールディングス〈カップヌードル夕刊マルチ〉18点シリーズ
企画/同社、朝日新聞社 制作/アドレイ

審査委員

一般公募の部、広告主参加の部
 浅葉克己、岡田直也、木村伊量

一般公募の部
 上田義彦、葛西薫、児島令子、佐々木宏、佐藤可士和、副田高行、タナカノリユキ、原研哉、前田知巳、森本千絵

広告主参加の部
 川口清勝、嶋村和恵、玉村豊男、中島祥文、林真理子、日比野克彦、弘兼憲史、松永真理、茂木健一郎、角田克(敬省略)

 ■過去の受賞作品はこちらからご覧いただけます(朝日広告賞ページ http://www.asahi-aaa.com/

おことわり

 7月12日付け朝刊で発表した本社主催第60回朝日広告賞の受賞作品のうち、「一般公募の部」の準朝日広告賞に選出された作品-「【謝る】あやまる」について、発表後に、この作品と類似しているパフォーマンス映像が、ネット上で先行して公開されていることが確認されました。
これを受けて、事実関係を調査しましたが、制作にあたって模倣の意図は認められませんでした。しかし、制作者本人も結果としての類似性は認めており、本賞の応募規定で不採用としている「独創性を重視する朝日広告賞の趣旨に合わない作品」にあたると判断して、本作品の受賞を取り消すことにしました。