地域密着型の取り組み
紙面と講演会を連動
青森県はがんの死亡率が全国トップである一方、専門医が少なく、がんへの不安を抱える人が多い。こうした事情を背景に、青森版で長期連載「これだけは知っておきたい がんの話」を弘前大学医学部と協力し2007年11月から開始。紙面と連動して2008年2月29日には講演会を開催した
2007年 11/9 朝刊 青森県版
健康促進のイベント
日本スリーデーマーチ
1978年に誕生した、日本で最大のウオーキングイベントである日本スリーデーマーチ。2007年の第30回記念大会は、海外30カ国・地域から約600人が来日し、参加するウオーカーも大会最多ののべ11万人を超えた
医療総合誌
メディカル朝日
医師・医療関係者向けの月刊誌で、11万部を発行。メディカル朝日と連動して、医師や看護師、薬剤師、一般市民など対象者ごとにシンポジウムを開催している
認知症への取り組み
もの忘れフォーラム
「世界アルツハイマーデー」を記念して、認知症に対する正しい知識の啓発、早期発見の重要性などを訴えるために2001年から毎年開催。いざ認知症になったときどうすれば良いのか、家族、地域、社会は認知症とどう向き合えば良いのかなど、この病気について多角的に考える
がん征圧への取り組み
日本対がん協会
日本対がん協会は今年で創立50周年を迎えます。設立当初は、検診と予防の啓発が主な活動領域でした。ところが、現在ではがんが日本人の死因のトップとなっています。増加するがん患者に対応するため、無料電話相談や専門医との無料面接相談など患者ケアにも力を入れています。もちろん、早期発見・早期治療の啓発も重点的に行っており、イベント、巡回セミナー、表彰など多岐にわたる活動を行っています。企業からの寄付金はこうした取り組みに還元され、企業の社会貢献活動の受け皿としても機能しています。
啓発活動を社会に広めるため、朝日新聞とは患者や一般市民への情報発信や協賛企業の募集など、様々な分野で協力しています。早期発見すれば高い確率で完治できるがんも多い。がん検診の受診率向上のために、今後もマスメディアと連動しながら啓発活動を行っていきたいと考えています。(日本対がん協会 理事・事務局長 塩見知司氏)
日本癌学会の市民公開講座
朝日新聞が共催し、毎年春と秋に開催される日本癌学会・市民公開講座の模様を採録した紙面。第11回目は、「がん医療の最新情報~がんを早く見つけ、治してもらうために」をテーマに、最新の治療法について4人の専門医が話し、会場からの質問にも答えた
シリーズ「がん死20%減への挑戦」
10年以内にがん死亡率を20%引き下げるという国の目標を実現するために、政府や自治体、病院が様々な取り組みを始める模様を紹介する企画。「検診の精度は?」「使える抗がん剤は、日本と米国では違うのか?」「電話で相談を受けてくれるところは?」など、患者がもっと知りたい、大切な情報を伝える
ピンクリボンフェスティバル
乳がんの早期発見の大切さを伝えるピンクリボンフェスティバル。毎年10月の「乳がん月間」にあわせ、街頭キャンペーン、ウオーキング、シンポジウムなどのイベントを実施。このほかライトアップや映画支援など、多岐にわたるキャンペーンを繰り広げている
ブルークローバー・キャンペーン
日本で1990年頃から罹(り)患者数が増加傾向にある前立腺がん。こうした背景をふまえ、前立腺がんの正しい知識や、早期発見・適切治療の大切さを伝える「ブルークローバー・キャンペーン」。イベントやコンサート、シンポジウムを通じて予防啓発の活動を行っている