朝日新聞社の環境への取り組み

 朝日新聞社では、環境問題を全社的なテーマとしてとらえ、様々な取り組みを行っています。紙面での報道のみならず、表彰事業や環境活動への支援、イベントの実施、広告特集の掲載など、多岐にわたる活動を展開しています。

環境に関する報道

「環境元年」
2008年の元旦からスタートしたシリーズ「環境元年」。環境問題をめぐって様々な思惑や勢力のせめぎ合いがある現実や、人が環境と共生していくための各国や巨大都市の「闘い」の現実を伝えることによって、環境問題にどう向き合えばいいのかを考えていく(継続中)
「地球異変」
2006年5月に「北極異変」として始まり、2007年3月に「地球異変」として引き継いだ大型企画。北極圏、ツバル、アマゾン、ヒマラヤの現状を写真とともに伝えてきている(継続中)
「低炭素社会へ 選択のとき」
らしに関連する環境問題をテーマに、日曜日付本紙のコーナー「選択のとき」で10回にわたって連載(2007年10月~12月)
「元旦別刷り 環境特集」
環境をテーマとした別刷り特集8ページを2008年元旦に発行
「環境教室」
3月31日から夕刊に連続掲載しているコラム。知っているようで知らない環境キーワードをわかりやすく解説。切り抜けば、小さな「環境教科書」にもなる(継続中)
「脱温暖化社会へ」
京都議定書の約束期間開始を1年後に控えた2007年1月から、同年5月まで夕刊に掲載。温暖化による気候の異変が実感されるようになった今、世界は「脱温暖化社会」へ向かうのか。日本および各国の取り組みを追ったシリーズ

表彰

明日への環境賞
全国各地で取り組まれる実践活動を表彰する「明日への環境賞」。第9回は、170件の推薦・応募の中から、森林や動物との共生をめざす3団体が選ばれ、2008年4月25日に贈呈式が行われた(写真は第8回贈呈式)

イベント

「風車のある風景」絵画コンテスト 主催:朝日新聞社 後援:経済産業省、環境省、朝日小学生新聞、朝日中学生ウイークリー 協賛:電源開発
地球にやさしいエネルギーである風力発電。風車など風の力を利用した生活風景を描いた作品を募集している。第6回となった2007年も多くの反響があった(2007年 11/18 朝刊)
「WE LOVE トンボ」絵画コンクール主催:朝日新聞社、朝日学生新聞社 協賛:トンボ
トンボと自然を守る運動を全国に広げるための絵画コンクール。トンボのいる風景を描いた作品を小・中・高校生から募集し、22回目の2007年は、前年を大きく上回る点数の作品が寄せられた(2007年 11/18 朝日中学生ウイークリー)
「夏休み親子エコロジースクール」 主催:朝日新聞社、朝日学生新聞社 協賛:住友林業
木や森の役割を通して環境問題とその改善策を考えるイベント。夏休みに開かれ、親子が参加(2007年 9/9 be)
広告特集「ap bank fes '07」
音楽を通して身近なエコ意識の共振と共感の輪を広げることを目的とした野外音楽イベント「ap bank fes」。その内容を紹介する広告特集を、環境省の協力のもと掲載(2007年 12/16 朝刊)
「環境教室 in 仙台」
「地球異変」で掲載した、世界各地の地球温暖化の影響を写した写真と、東北発の環境記事をパネルにして展示するイベントを、3月28日、仙台で行った。環境教育活動を続けるミュージシャン海藤節生さんのトークショーや、簡単な実験を交えた環境科学ショーも実施した
「地球市民フォーラム  サステナブル・ジャパン2007」主催:朝日新聞社 共催:Think the Earth プロジェクト後援:経済産業省、国土交通省、環境省、経済同友会、青山学院大学
プロジェクト水野誠一氏などが登壇。地球の未来のために身近なところからできることを考える機会となった(2007年 9/27 夕刊)
「地球温暖化フォーラム」 主催:朝日新聞社 共催:NEDO(技術開発機構)後援:経済産業省、環境省
CO2削減のために、政府と民間がいかに一丸となって気候変動を止めるかをテーマに、2006年11月、2007年12月に開催した(1/3 朝刊)

広告特集

広告特集「東京緑化宣言」企画
東京都が進める緑豊かな都市の再生事業の経費の一部を、「緑の東京募金」として募っていることを告知した広告特集。紙面では、いかに東京が緑を取り戻し、世界に誇れる環境都市になれるのかを、建築家・安藤忠雄氏にうかがった(3/13 朝刊)
広告特集「社会・環境報告書」企画
持続可能な社会の実現のために企業が行っている活動を、生活者も高い関心を寄せている。各社が発行する環境報告書やCSR報告書を、読者が応募して入手できる広告特集を2002年より実施している(2007年 11/24 be)

朝日新聞社は、一企業市民としても多様な活動に取り組んでいます。2010年度にCO2の10%削減(01年度比)を計画。グリーン電力証書で風力・バイオマス発電を活用しています。

朝日新聞創刊130周年記念 環境関連事業

2008年1月25日の創刊130周年を記念し、朝日新聞社は「環境」をテーマにさまざまな企画を展開していきます。

全社をあげて環境問題に取り組む姿勢を示すためのシンボルマークを設けました。双葉の新芽がモチーフです。
紙面や社の環境関連の制作物やイベントなどで用いています。

小学生向け環境授業の教材プレゼント

①「地球はいま」
ルポ「地球異変」で集めた貴重な素材を生かし、小学生向けのフォトムービー(DVD)や教育テキストを作成しました。

②「地球教室」
企業の協賛を得て環境問題の要点を解説する6冊シリーズの環境テキストと、カードゲーム形式の教材をご用意しています。また、環境セミナーを実施し、子どもたちから環境学習の成果として作文や絵を募集するなど、通年的に展開するプロジェクトです。

①②
一式を全国3,000校の小学校に贈呈します。テキストは小学校4年生以上が対象、児童ひとりひとりにお届けします。

地球環境トレーディングカードゲーム
「地球教室」のテキスト

地球温暖化をテーマとする国際シンポジウムを開催(6月13・14日)

7月の洞爺湖サミットに先立つ6月13日・14日、東京で地球温暖化をテーマとする国際シンポジウムを開き、各国首脳にメッセージを発信します。13日は、政策担当者や産業・学界、NGOの代表らが意見を交わす全体会議で、読者から聴講者を募ります(詳しい参加要項は、5月上旬に公表)。14日は専門家による突っ込んだ議論の場となります。シンポジウムの成果は紙面やウェブで公表予定です。

「にほんの里100選」

すこやかで美しい日本の里100カ所を選ぶ、朝日新聞社と、創立30周年の森林文化協会による事業。対象となる「里」は、集落と、田畑や野原、海辺や水辺、里山など、その周辺の自然からなる地域です。応募の中から候補地を絞り込み、現地調査を行った上で、映画監督の山田洋次さんを委員長とする選定委員会が、総合的に判断します。選定結果は2009年1月に発表。

小笠原諸島聟(むこ)島へのアホウドリ移住事業の支援

国の特別天然記念物であるアホウドリの繁殖地、伊豆諸島の鳥島は、火山噴火の恐れがあります。朝日新聞社では、ひなを350キロ離れた小笠原諸島の聟島へ移住させる計画に賛同し、移送を支援します。保護の取り組みやその成果についても報道していきます。