第62回(2013年度)朝日広告賞を発表 贈呈式にサプライズゲスト登場

 朝日新聞社は、今年の朝日広告賞の受賞作品を発表しました。新聞広告の発展と次世代を担う広告制作者の発掘を目指して創設された広告賞で、今年で62回を数えます。応募総数は、「一般公募の部」が1,111点、「広告主参加の部」では358点でした。

 広告主の課題に基づく作品を募る「一般公募の部」では、電通のアートディレクターの江口昌宏さんによる、出光興産の課題の作品が最高賞を受賞しました。出光興産のシンボルのアポロマークが紙風船を吹き上げる様子が、日の丸を思わせる構図で表現された二連版・全30段の作品です。新しいエネルギーの時代を想像させるなど、見る者に多様な印象を抱かせるビジュアルに評価が集まりました。

 朝日新聞に掲載された広告作品の中から広告主が応募する「広告主参加の部」では、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントによる、歌手の髙橋真梨子さんのレコードデビュー40周年記念アルバムのシリーズ広告が最高賞に選ばれました。髙橋さんを高級ウイスキーにたとえたアルバム名「髙橋40年」をテーマに、山崎ナオコーラさんの書き下ろし小説を全2段で連載、2本の全15段広告とともに創りだした世界観が審査委員に高く評価されました。

江口昌宏さんの作品 一般公募の部 グランプリ
出光興産の課題による 江口昌宏さんの作品
JVCビクターエンタテインメント 広告主参加の部 グランプリ
JVCビクターエンタテインメント
(全7回シリーズより)

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(左から)ヘンリー広瀬さん、髙橋真梨子さん、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント・斉藤正明社長、朝日新聞社・木村伊量社長 (左から)ヘンリー広瀬さん、髙橋真梨子さん、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント・斉藤正明社長、朝日新聞社・木村伊量社長

 7月23日には東京・浜離宮朝日ホールで贈呈式が行われ、各賞が授与されました。受賞者あいさつで、電通の江口さんは「会社の先輩から驚きの声と祝福の言葉をかけられました。暮らしを豊かにできるようなデザイン力を磨きたい」と語り、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントの斉藤正明社長は「大人の音楽を訴求するメディアとして新聞は抜きんでた力を持っています。髙橋さんの40年記念アルバム、公演ともに成功を収め、その締めくくりとして伝統ある賞をいただき、今後の励みになりました」とあいさつした。

 また、受賞広告の主役ともいえる歌手の髙橋真梨子さんと夫で音楽プロデューサーのヘンリー広瀬さんがサプライズで登壇。「アルバム発売に向けて力を注いでくれたスタッフたちに感謝。私個人がいただいた賞ではないのでここに立つのはおこがましい気もしますが、長くやってきてよかったと心から思います。これからも歌い続け、一歩ずつ前に進んでいきたいです」と語り、万雷の拍手を浴びた。

(朝日新聞社 広告局)

第62回(2013年度)朝日広告賞の受賞特集はこちらから
【スペシャルインタビュー】決定!第62回 朝日広告賞