企業、行政、学校が一体となったプロジェクト
3年を経過して参加が拡大
「朝日新聞社が“場”を提供してくれたことで、本来、1企業単独では入りづらい学校カリキュラムの中で、企業としての社会貢献ができている」。「地球教室」に協賛いただいた企業の担当者の方から、今年度のプロジェクトの活動を振り返り、こんなコメントをいただきました。
朝日新聞創刊130周年記念事業として開始した地球教室は、2008年洞爺湖サミット、2009年気候変動COP15、2010年生物多様性COP10などの環境トピックスをプロジェクトの題材として取り入れながら実施しています。テキストでこどもたちに分かりやすく解説するほか、今年は特に生物多様性国際会議のロゴモチーフとなった「折りがみ」にメッセージを記入しこどもたちの未来への思いを名古屋の会議場に届けるなど、時宜をとらえた企画をイベントでも展開してきました。
新聞の持つ公共性を生かし、社会貢献への関心を持つ複数の企業と連携することで、学校や行政、地域、家庭をつなぐ教育プログラムのプラットホームを提供できないだろうか――そんな思いからスタートした、環境教育プロジェクト「地球教室」は、次の4つを骨子に活動しています。
1)環境問題を解説するテキストの無料配布
2)親子を対象にした環境イベント
3)朝日新聞記者と協賛企業社員による合同出張授業
4)子どもたちの環境新聞・作文コンクール
2008年度の開始以来、対象者数は増えており、今年度の教材配布校は2,706校、日本の小学校数全体(約2万校)の1割強になっています。また、児童一人ひとりに配ったテキスト総数は約20万部におよんでいます。企画趣旨に賛同していただく協賛企業も年々増加しています。
「めざすべき持続可能な社会」について共に考えていくために、関係者や参加者、そして読者の意見や要望を可能な限り吸収し、事業に反映していきたいと考えています。朝日新聞社が提案するこの教育プロジェクトが、かかわる方々の手によってより大きく育てられることを望んでいます。
(東京本社広告局業務推進部)