「振込詐欺撲滅キャンペーン」が「消費者のためになった広告コンクール」で銀賞受賞

 朝日新聞社(東京都中央区築地5-3-2)による広告特集「振込詐欺撲滅キャンペーン」が、2009年度「第49回消費者のためになった広告コンクール」(主催:日本アドバタイザーズ協会)新聞広告部門で、銀賞に選ばれました。同コンクールは審査に広告関係者がタッチしない点が大きな特色で、消費者自らが消費者の視点から消費者のためになる広告を選ぶというユニークな選考会です。今年は3,427作品が寄せられ、5日間にわたる審査によって受賞作品が選ばれました。
 また、9月16日から3日間にわたってシンガポールで開かれた国際広告祭「Spikes Asia」でも、同広告特集が入選にあたる「ショートリスト」に入りました。日本、中国、韓国、東南アジア諸国、南アジアが参加する「Spikes Asia」は、国際広告祭「Media Spikes」がカンヌ国際広告祭の運営事務局と共同で誕生させたアジアの広告祭です。「Media Spikes」をベースに新しく「Spikes Asia」が立ち上げられ、今年が初めての開催となりました。

3月13日付朝刊に折り込まれた エリア広告特集「振込詐欺撲滅キャンペーン」 3月13日付朝刊に折り込まれた エリア広告特集「振込詐欺撲滅キャンペーン」

 「振込詐欺撲滅キャンペーン」企画は、ブランケット判2ページ(表裏)の体裁で、本紙に折り込んだときに紙幣が挟まっているように見えるクリエーティブ。読者に「だまされる」という疑似体験をしてもらうことで、詐欺事件に対する当事者意識を持ってもらうことを目的とした企画です。表面には「だまされる瞬間は、ある日突然やってくる。」というキャッチコピーの下に、振込詐欺事件に関する朝日新聞の記事が散りばめられています。裏面では、犯罪の手口と対策方法を伝えています。千葉県市川市と船橋市で「エリア広告特集」として配布。本紙への折り込みに加え、大手都市銀行や地元商店街の協力のもと、広告紙面を店頭に掲出してもらい、来店者への訴求を図りました。
 振込詐欺事件撲滅の大きな障害となっているのは、「自分だけは、だまされない」という油断。本企画は、誰もがこの犯罪の被害者になる可能性があるという警鐘を鳴らすことを目的としています。クリエーティブのユニークさや、新聞の持つ社会性の高さを生かした点が評価され、各賞受賞につながりました。