「ap bank fes'09」で食や農業の大切さを考える「田植えプロジェクト」を実施

 音楽を楽しみながら環境について考えることをコンセプトとした野外音楽フェスティバル「ap bank fes」が、2005年から毎年夏、静岡県つま恋で開催されている。同フェスティバル(以下、フェス)は、音楽家の小林武史氏、櫻井和寿氏(Mr.Childrenボーカリスト)、坂本龍一氏の3氏の資金によって設立された非営利組織「ap bank」の活動の一環で、認知度、知名度ともに年々高まってきている。
自然との共生のしかたを考えるこれまでの活動を通じ、われわれの生命を支える食物を今後も連鎖させていくために必要なのは何なのかを考えることが、今年のフェスのテーマの一つに加えられた。小林氏とフェス参加アーティストらが、沖縄県石垣市で田植え、稲刈りを体験。そこで収穫したお米を来場者にふるまう「田植えプロジェクト」となった。

 このプロジェクトの経過を、3月から8月まで4回シリーズの広告特集で伝えた。田植えの様子を紹介した1回目では、小林氏によるメッセージでプロジェクトのスタートを宣言。2回目では、小林氏と建築家・安藤忠雄氏が、土にじかに触れることによって食の原点を知ることの大切さを話し合った。3回目は、小林氏らアーティストの実感のこもったメッセージで収穫の現場をリポート。4回目は、ap bank fesに集まった多数の来場者と、おいしいお米を食べる喜びを味わい、環境や食の大切さを考える場となったフェスの様子を伝えた。

 今回のシリーズでは、プロジェクトの活動経過をリポートするという形をとったことで、紙面を見た読者がプロジェクト参加者たちと同じ歩調で「実感」として受け止めやすく、思いを共有することができたのではないかと考えている。

(東京本社広告局業務推進担当)

2009年3月28日付朝刊 2009年3月28日付朝刊
2009年3月7日付朝刊 2009年3月7日付朝刊
8月20日付朝刊 8月20日付朝刊
7月16日付朝刊 7月16日付朝刊