「振込詐欺撲滅キャンペーン」企画が釜山国際広告祭で部門賞受賞

 朝日新聞社(東京都中央区築地5-3-2)による広告特集「振込詐欺撲滅キャンペーン」が、8月27日から3日間にわたって開かれた「第2回釜山国際広告祭」(韓国釜山市)のパブリック・サービス・アドバタイジング(PSA)部門で、金賞を受賞しました。38カ国から集まった3,258作品の中から本選に646作品が進出し、11カ国からの審査員によって受賞作品が選ばれました。

「振込詐欺撲滅キャンペーン」企画 ブランケット判2ページ(裏表) 「振込詐欺撲滅キャンペーン」企画 ブランケット判2ページ(裏表)

 「振込詐欺撲滅キャンペーン」企画は、ブランケット判2ページ(裏表)の体裁で、本紙に折り込んだときに紙幣が挟まっているように見えるクリエーティブ。読者に「だまされる」という疑似体験をしてもらうことで、詐欺事件に対する当事者意識を持ってもらうことを目的とした企画です。表面には「だまされる瞬間は、ある日突然やってくる。」というキャッチコピーの下に、振込詐欺事件に関する朝日新聞の記事が散りばめられています。裏面では、犯罪の手口と対策方法を伝えています。千葉県・市川市と船橋市で「エリア広告特集」として配布。本紙への折り込みに加え、大手都市銀行や地元商店街の協力のもと、広告紙面を店頭に掲出してもらい、来店者への訴求を図りました。
 振り込め詐欺事件撲滅の大きな障害となっているのは、「自分だけは、だまされない」という油断。そこで、誰もがこの犯罪の被害者になる可能性があるという警鐘を鳴らすために、インパクトのあるクリエーティブで訴求しました。

 PSA部門審査委員長は、「新聞社が、銀行や警察と共同し、社会的問題に取り組んだこと。そして、新聞広告の使い方について一歩踏み込み、新しい形態や方向性を示したことを評価した」とコメントしています。
 

釜山国際広告祭の会場の入り口
授賞式の様子