朝日新聞大阪本社(大阪府大阪市北区中之島3-2-4)では、7月18日付の同本社版夕刊全16ページで、「映す広告新聞」を発行しました。この企画は、新聞に折り込まれた「専用鏡シート」を円筒形に組み立てて広告の上に置くことによって、鏡なしでひと目見たときとは違った絵や隠されたメッセージを鏡面上に見ることができるというものです。大阪本社版夕刊購読世帯に全戸配布するとともに、駅売店等の即売店でも専用鏡シートを折り込みました。
朝日新聞大阪本社では、2007年1月には3Dメガネの付いた新聞業界初の「立体広告新聞」を、2008年3月には専用フィルムの付いた「動く広告新聞」を発行。(『動く広告新聞』は、カンヌ・ライオン2008メディア部門でゴールドライオンを受賞)。今回、新聞広告のクリエーティブの可能性を追求した企画の第3弾として実施しました。
「映す広告新聞」は、「アナモルフォーズ」の手法を活用しています。円筒形の鏡をゆがんだ絵の中心に立てると、鏡像が正しい絵として姿を現すとともに、奥行きや立体感も感じられるだまし絵の一種です。その手法に、電通が独自開発した技術を加え、協賛12社(朝日新聞社含む)の広告原稿を制作しました。企画のテーマは「新聞は、社会を映す鏡」。新聞は、ただ見たままを映すだけではなく、ひと目見ただけでは見えないことも映し出す鏡だということを、企画を通じて伝えています。夏休みの始まりのタイミングに掲載し、幅広い年代に新聞を囲んでもらうことを狙いました。
また掲載当日には、個人の画像データを「映す」写真に変換できる「おまけサイト」(http://utsusu-ad.com/) を開設。手元に専用鏡シートがない場合の円筒鏡の作り方を紹介することで、企画を見逃した読者やあとから企画を知った人などにも楽しんでもらえるようにしています。
2009年7月18日付 大阪本社版夕刊 「映す広告新聞」