アートディレクター木村裕治氏らが「朝日新聞GLOBE」でADC賞

 7月6日、東京アートディレクターズクラブが2009年度ADC賞を発表し、朝日新聞社(東京都中央区築地5-3-2)が発行する「朝日新聞GLOBE」のエディトリアルデザインで、アートディレクター・木村裕治氏と、「朝日新聞GLOBE」初代編集長(現東京本社編集局長)の木村伊量がADC賞に選ばれました。

 「朝日新聞GLOBE」は、本紙朝刊の真ん中にはさみ込んだ、従来の新聞とは一線を画すスタイリッシュな「メディア・イン・メディア」です。各界のリーダーやビジネスパーソン、知的関心層をコアターゲットに、グローバルな情報を届けています。月2回(原則第1・第3月曜日)発行、記事はすべて横組み。上質な白い紙を使用し、全ページカラー印刷です。

 ADC賞に選出した理由として、審査員からは次のような声がありました。「横組みで、朝日新聞の本紙とは逆開きになって、取りはずしても読める。白い紙を特別に使っていて、印刷もいい」「グローバルな視点も含めて、企画自体にインパクトがある。まったく新しいメディアをつくったような気がする」「ホワイトスペースが多くて、タイポグラフィーがズバッ、ズバッと決まっていて、エディトリアルのみごとなノウハウとスキルが、新聞と雑誌の中間のようなものを作り出している」「新聞は情報量や読みやすさが重要だが、そこにデザインがどう関与できるかは永遠のテーマ。チャレンジを評価できる」

 アートディレクター・木村裕治氏は、『Esquire日本版』を創刊から10年、全日空機内誌『翼の王国』を18年間など、数多くの雑誌のアートディレクションに携わってきており、雑誌デザイン界を中心に活躍しています。
 

朝日新聞GLOBE 第7号 1月12日発行

フロント面(G-1)
8面(G-8)
2.3面(G2-3面)

2009年度ADC賞について

 ADC(正式名称:東京アートディレクターズクラブ)は1952年に結成、日本を代表するアートディレクター78名で構成されています。ADC賞は、その全会員によって審査され、選ばれます。2009年度は、2008年5月から2009年4月までの過去1年間に発表・使用・掲載された9,735点の応募作の中から選出されました。グランプリは、アートディレクター・浅葉克己氏による「21_21 DESIGN SIGHT『祈りの痕跡。展 浅葉克己日記』の空間とグラフィックデザイン」。ADC賞は、「朝日新聞社『朝日新聞GLOBE』のエディトリアルデザイン」を含む11作品。ADC会員賞が2作品、原弘賞が1作品でした。

 受賞作品・優秀作品が、2つの会場で展示されています。「朝日新聞社『朝日新聞GLOBE』のエディトリアルデザイン」は、クリエイションギャラリーG8で展示。

●クリエイションギャラリーG8/一般作品
2009年7月6日(月)~7月31日(金) 11:00~19:00 日曜・祝日休館(土曜日は開館)
東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F TEL03-3575-6918
http://rcc.recruit.co.jp/g8/index.html

●ギンザ・グラフィック・ギャラリー/会員作品
2009年7月6日(月)~7月29日(水) 11:00~19:00(土曜日は18:00まで)日曜・祝日休館 
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL03-3571-5206
http://www.dnp.co.jp/foundation/

●朝日新聞社「朝日新聞GLOBE」のエディトリアルデザインに関するトークショー
第213回クリエイティブサロン
7月28日(火)19:10~20:40
会場:クリエイションギャラリーG8 TEL03-3575-6918
パネリスト:木村裕治(アートディレクター)
木村伊量(朝日新聞GLOBE初代編集長・現東京本社編集局長)
杉浦信之(朝日新聞GLOBE編集長)
司会・進行:山脇岳志(朝日新聞GLOBE編集長代理)、山口 進(朝日新聞GLOBE副編集長)
※入場無料、会場に要予約。