朝日新聞社(東京都中央区築地5-3-2)による広告特集「振込詐欺撲滅キャンペーン」が、第62回広告電通賞のグラフィック部門最優秀賞を受賞することが、5月29日、広告電通賞審議会の最終選考委員総会(於:東京・千代田区 帝国ホテル)で決定しました。広告電通賞は、毎年1回、優秀な広告企画および広告技術を示した広告主を表彰するもの。昭和22年の創設以来、日本における唯一の年間総合広告賞として、高く評価されています。
「振込詐欺撲滅キャンペーン」企画は、ブランケット判2ページ(裏表)の体裁で、本紙に折り込んだときに紙幣が挟まっているように見えるクリエーティブ。読者に「だまされる」という疑似体験をしてもらうことで、詐欺事件に対する当事者意識を持ってもらうことを目的としています。表面には「だまされる瞬間は、ある日突然やってくる。」というメーンコピーの下に、振込詐欺事件に関する朝日新聞の記事が散りばめられています。裏面では、犯罪の手口と対策方法を伝えています。
千葉県・市川市と船橋市で「エリア広告特集」として配布。本紙への折り込みに加え、大手都市銀行や地元商店街と協力のもと、広告紙面を店頭に掲出してもらい、来店者への訴求を図りました。
振り込め詐欺は日々各メディアで報じられ、警察によって大掛かりな撲滅キャンペーンが行われているにもかかわらず、犯行の手口が巧妙化し、被害は年々増加傾向にあります。最近では、定額給付金を狙った詐欺の多発も危惧されています。犯罪減少の大きな障害となっているのは、「自分だけは、だまされない」という油断です。そこで、誰もがこの犯罪の被害者になる可能性があるという警鐘を鳴らすために、インパクトのあるクリエーティブで訴求しました。本企画は配布当日、ニュースで取り上げられ、ブログでも話題になりました。