「患者とのコミュニケーションがスムーズに運ばない」と感じている医師は約7割 「医師とのコミュニケーションがスムーズに運ばない」と感じている患者も約4割

<医療・健康情報に関する調査>

 朝日新聞社(本社:東京都中央区築地5-3-2)では、2008年10月から11月にかけて、医師・生活者それぞれを対象に医療への意識や広告・メディアへの態度を問う「医療・健康情報に関する調査」を実施しました。調査結果からは、医師と患者のコミュニケーションギャップがあることと、その原因が明らかになりました。また、医療情報について、新聞媒体が高く評価されていることもうかがえます。本調査結果からの抜粋をご紹介します。

 患者とのコミュニケーションがスムーズに運ばないと感じている医師は約7割に上ります。医師は患者が「不確かな知識・情報に振り回されている」(よくある+時々ある:94.8%)と感じているのです。医師は、患者にとって健康や医療の情報源として、「新聞記事(67.0%)」や「新聞広告(50.3%)」「テレビの特集・番組(44.3%)」を有益な情報源と考えています。

 一方、患者も健康や医療情報に対して「何が正しい情報かの基準がわからない(56.1%)」と感じており、とりわけ「医師とのコミュニケーションがスムーズでないと感じている」患者ほどその傾向が強くなっています(67.1%)。医師と患者のコミュニケーションを円滑にするために、「正しい情報」「信頼できる情報」が必要であるといえるでしょう。

<データの紹介>

■医者と患者のコミュニケーションのギャップ

 医師が、患者とのコミュニケーションがスムーズに運ばないと感じる程度は、約7割。受診者が、医師とのコミュニケーションがスムーズに運ばないと感じる程度は約4割です(1年以内に診察・治療を受けた人ベース)(『よくある』」+『時々ある』)。

 双方が、コミュニケーションがスムーズにいかないと感じています。正しい知識・情報を提供することが、コミュニケーション円滑化の一歩となりそうです。

 医師と患者の双方が、コミュニケーションがスムーズにいかないと感じる原因は何でしょうか。医師にとって、患者に理解不足を最も感じるのは 「不確かな知識・情報に振り回されている」という点です(94.8%、『よくある』+『時々ある』)。次いで「地域間・患者間で情報の格差がある」が89.3%で続いています。

 では、生活者はなぜ知識・情報に振り回されるのでしょうか。生活者に、健康・医療情報の取得度を聞いたところ最も多かったのは「何が正しい情報かの基準がわからない」で、半数以上を占めます。

■医療情報の提供には新聞

 医師が有益と考える情報源は何でしょうか。「新聞記事」が7割弱と最も多く、次いで「新聞広告」が5割で続きます。

 生活者から見た、新聞の評価はどのようなものでしょうか。「信頼性が高い」「内容が正確」「総合的にみて満足できる」で、新聞媒体の評価が高いことがわかります。

<媒体資料『医師と患者のコミュニケーションと朝日新聞』について>

 本調査結果や、国立がんセンター名誉総長・垣添忠生氏と作家・岸本葉子氏の対談を中心に、朝日新聞本紙の医療編集特集や広告事例を紹介しています。A4版/20 ページ/オールカラーページ。

<調査概要>

【医師編】
調査地域/関東1都3県および関西2府2県
抽出方法/インターネット調査
有効回収数/関東圏200、関西圏200
調査時期/2008 年10月
調査企画/朝日新聞大阪本社広告局
調査管理/Ipsos 日本統計調査 レターヘッド/社会情報サービス

【生活者編】
調査地域/【関東】東京駅を中心とした50km 圏 【関西】大阪市を中心とした30km 圏49市
抽出方法/調査会社のモニターパネルを利用。住民基本台帳に基づき、関東圏・関西圏ごとに都府県・性・年代を実勢比割付
調査方法/郵送配布・郵送回収 有効回収数/800(関東圏・関西圏各400)
調査時期/2008 年10~11 月 調査企画・設計/朝日新聞大阪本社広告局
調査機関・レターヘッド/Ipsos 日本統計調査