投機マネーが引き起こしたガソリン代の急騰、サブプライム危機後に急進した景気後退──。世界と私たちの日常生活が、密接につながっていることを今ほど実感さ せられる時代はない。一方で新聞は、世界で起きている個々の事象を日々報道するだけでは、世界と日本のつながりや事象と事象のかかわりを十分に伝えられていないのではないか。そんな認識から、各界のトップリーダーやビジネスパーソン、そして知的関心層をコアターゲットとする「朝日新聞グローブ(GLOBE)」が産声を あげることとなった。
月2回(原則、第1・第3月曜日)発行、記事はすべて横組み。上質な白い紙を使用し、全ページカラー印刷。雑誌デザイン界の大御所である木村裕治氏に紙面デザインを依頼した。本紙朝刊の真ん中にはさみ込んでいるが、従来の新聞とは一線を画す、スタイリッシュな「メディア・イン・メディア」だ。
各回一つのテーマを深掘りする「特集」が10月の創刊時からのウリだ。8ページ化した1月からは、様々な分野で世界的に活躍する日本人の「突破力」に焦点を当てる連載企画、内外の知識人やエコノミストによる寄稿、世界主要都市のベストセラーを紹介するコラムなど、世界と日本をつなぐヒントに満ちた連載記事も始まった。
社内調査によれば、紙面デザイン面での評価が高い。また、「新しい知識が得られる」「関心のあるテーマだ」など内容面でも高い評価を得た。「オバマ新政権」や「世界金融危機」などタイムリーなテーマ設定が奏功したと見ている。
広告主からは「GLOBE」の質感やターゲット設定とともに、広告枠の希少性(全広を除き、各見開きページに一つだけ独自サイズの広告枠を設置)をご評価いただいているようだ。
今春、会員制となる「GLOBE」サイトと合わせ、新聞を超えたメディアブランドとなるよう、さらに工夫を重ねていきたい。
(マーケティングセンター企画・戦略チーム兼GLOBE編集チーム 宮崎伸夫)
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