「百年に1度の金融危機」が叫ばれる昨今、メディアでも連日のように負のニュースが報じられ、人々の不安感も高まっている。しかし、このような時であればこそ、多様な意見や現状のとらえ方をメディアは投げかけるべきではないかと考えた。そこで、日本が持つ潜在力としてしばしば語られる「個人金融資産1500兆円」に焦点を当て、日本の未来を探る企画を立案した。
所得が高い読者を多く抱える朝日新聞は、個人金融資産1500兆円への影響力が最も強い媒体の一つといえる。本企画では朝日読者を動かすことで、個人金融資産が社会にとってより有益に活用されることを目指した。
読者の注目度を高め、より読んでもらえるように、白色度の高い紙を使用。センター版8ページフルカラーという非常にインパクトのある紙面で全国に展開した。インタビューには竹中平蔵氏、村上龍氏を起用。竹中氏には個人金融資産1500兆円の可能性や希望を探ることを、村上氏には今の経済状況を深く考察し、個人にとってのサバイバルの仕方などを示すことを目的にお話いただいた。広告主からも、テーマへの共感とともに、紙面と記事のクオリティーの高さに好評価を得た。
広告掲載後は、ブログで「非常に読み応えがある」「内容が胸に響いた」といったうれしい取り上げられ方をした。悲観的になりがちな時代ではあるが、だからこそ読者や金融界を元気づけられるよう、時代をとらえた情報発信を目指していきたい。
(東京本社広告局金融担当)
2008年 12/9 朝刊 センター版
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