心に傷を負った世界中の子どもたちを、アートを通してケアしているNPO法人子供地球基金のイベント「子どもの絵で地球を塗りかえよう」が、4月18~24日に東京ミッドタウンで開催された。朝日新聞社はこのイベントを共催。活動の趣旨と会場の模様を紹介する採録広告を、後日掲載した。
同イベントは子供地球基金の20周年記念として催された。基金設立のきっかけは、東京の小さな幼稚園が実施した子どもたちによるごみ拾い。その活動が、やがて子どもたちにしかできないボランティア活動へと発展し、1988年のNPO法人設立につながった。現在は、子どもたちの絵を、病気・戦争・災害などで支援を必要としている子どもたちを助ける基金とするための活動を展開。世界8カ所で戦争孤児やストリートチルドレンのための施設「キッズ・アース・ホーム」を設置している。東京ミッドタウンを会場にした今回のイベントの収益金も、クロアチアのキッズ・アース・ホーム再建に充てられる予定だ。
イベント会場にはステージを取り囲むように世界中の子どもたちが描いた絵が展示され、多くのギャラリーを集めると同時に、1週間にわたって様々なプログラムも実施された。中でも、「20年後の地球を描いてみよう」をテーマに、子どもたちが直径1.2mの白い大きな球体をキャンバスにして未来の地球を描くアートワークショップや、子供地球基金の活動趣旨に賛同する著名人がボランティアで参加するトークセッション「20年後の子どもたちへ」は多くの参加者を集めた。
採録広告では、このようなイベントの模様を余すことなく紹介し、会場の熱気を伝えることに加え、地球子供基金の活動の歴史や趣旨、普段の取り組みについても触れ、「子どもが子どもを救う」というチャリティーの意義を読者に理解してもらえるよう心がけた。
事前告知広告や採録広告にも多数の問い合わせがあるなど反響は大きく、また、イベントと広告紙面に協賛いただいた広告主の中には、今後もこの活動に携わっていきたいといううれしい反応もあった。
主催者である子供地球基金の鳥居晴美代表はオープニングレセプションで、「これからも活動を継続したい気持ちが強いが、私たちの活動がなくても、子どもたちが自由に絵を描け、自己表現できる世界こそが本当の願い。その日が来ることを夢見て活動を続けたい」と述べた。朝日新聞社のこのイベントへの取り組みと告知広告がその一助になればと願ってやまない。
(東京本社広告局 業務推進担当)