多彩なテーマの特集で、大阪「中之島」の魅力を訴求

 朝日新聞社とグループ企業の朝日ビルディングは、昨年4月、朝日新聞大阪本社やフェスティバルホールが入る両社所有のビル3棟を、二つの超高層ビルに建て替える「大阪・中之島プロジェクト」を発表した。東地区は2013年、西地区は2018年の完成を予定している。

 このプロジェクト発表を受け、大阪本社広告局では、様々な魅力を持つ中之島をアピールすることを目的に「中之島プロジェクトチーム」を結成。昨年12月から1月にかけ、さまざまな話題の特集を掲載した。

 「光のルネサンス」は、中之島の夜を光で彩るイベントで、毎年12月に開催している。5回目を迎えた昨年、朝日新聞社は大阪市や関西電力を中心に構成する実行委員会からイベントへの協力要請を受けた。そこで、12月13日付朝刊で編集特集を掲載、15日には大阪市内の一部地域に、タブロイド判8ページのエリア広告(約15万部)を配布した。この結果、一昨年の来場者数89万人から昨年は延べ114万5514人と、約3割来場者が増加した。

 「国立国際美術館」では、昨年12月18日から開館30周年記念展「30年分のコレクション」を開催(2月11日で終了)。朝日新聞社が同展を主催していることもあり、プロジェクトチームでは建畠館長とインダストリアルデザイナー・喜多俊之氏の「記念対談広告特集」を企画し、同美術館の取引先を中心に16企業・団体から協賛を得た。

 元旦には、「中之島浪漫2008」と題した別刷り特集を発行し、中之島の過去から現在、今後の展望を紹介した。「リーガロイヤルホテル」や「フェスティバルホール」など、中之島を代表する施設から協賛をいただいた。

 また、創刊記念日の1月25日付朝刊では、4ページの広告特集「探偵!ナイトスクープ・中之島編」を掲載。朝日新聞大阪本社をはじめ、大阪市立科学館など中之島エリアに関するナゾを朝日放送で毎週金曜日放映の人気番組「探偵!ナイトスクープ」に出演している石田靖氏のリポートで紹介した。中之島4丁目に建設中の大京「N4タワー」などから出稿をいただいた。

 今後も、5月に朝日放送の中之島対岸地域への移転、秋の中之島新線開通などが控えており、引き続きプロジェクトチームでは、中之島エリアの多面的な魅力を読者に伝えていきたい。

(大阪本社広告局 中之島プロジェクトチーム)

 2007年 12/13 朝刊 大阪本社版
「光のルネサンス」
2007年 12/13 朝刊 大阪本社版
「光のルネサンス」
 2007年 12/15 エリア広告
「光のルネサンス」
 2007年 12/25 朝刊 大阪本社版
「国立国際美術館」

1/1 新年別刷り 大阪本社版 「中之島浪漫2008」

1/25 朝刊 大阪本社版 「探偵!ナイトスクープ・中之島編」

経済と文化が融合する「中之島」  「中之島」。北に堂島川、南に土佐堀川が流れる東西約3キロメートルの細長い島が、大阪の中心部にある。
時代をさかのぼれば、大阪が「天下の台所」といわれた頃、この地は全国の蔵屋敷が立ち並ぶ場所だった。400年を経た現在でも、大手企業のビルが並ぶ光景にその名残を残す。
また、中之島は、経済の中心地であるだけではない。経済によって得られた益を文化のかたちで地域に還元されたものも多く、中之島図書館や中央公会堂、大阪大学に代表されるような、文化を育んだ地という側面もある。現在、次世代へのあるべき姿として、経済と文化が融合する中之島に集まる視線は熱い。
国内外の現代美術作品を扱う国立国際美術館や、国宝級の磁器を収蔵する大阪市立東洋陶磁美術館は世界的に有名。芸術作品を市民の目線で紹介している。
カラヤンやストラビンスキーなど数多くのアーティストたちが演奏をおこなってきたフェスティバルホールは今年、開館50周年を迎えた。これを機に、さらに音響設備の進化した新ホールが、朝日新聞大阪本社が入る超高層ツインビルに建設され、新たな文化発信基地となる予定だ。
また、「京阪中之島新線」の開通によって、中之島の東西交通網が整い、利便性が増すことで、人の流入も期待される。
「水都」復活をめざす動きも活発化しており、「川」をテーマにしたまちづくり「水都大阪2009」を官民一体で計画している。
中之島は、単純な都市機能の効率性、経済性を高めるだけでなく、文化を通すことで、市民から親しまれ、愛されるまちであり続けている。