2007年 12/17 朝刊
京都議定書の第1約束期間がスタートした本年、CO2マイナス6%実現に向けて様々な取り組みが行われている。
中でも注目されているのが、「カーボンオフセット」という仕組み。発生した二酸化炭素などの温室効果ガスを、植林やクリーンエネルギー事業など削減活動への投資などで埋め合わせる(相殺する)という考え方である。
この考え方を取り入れて日本郵便が昨年初めて発行した年賀はがきが、「カーボンオフセット年賀」である。定価55円のうち5円分を、国連承認済のCO2削減プロジェクトに寄付するもので、年賀はがきを通じてCO2削減に貢献できる仕組みだ。
一方、朝日新聞社は2001年元日、「朝日新聞環境憲章」を制定。企業として環境対策を推進することはもちろん、報道機関としても環境問題報道に力をいれており、北極やツバルなど世界各地の異変をシリーズで報じている。
そこで、北極などの報道写真をカーボンオフセット年賀に印刷し、特製年賀はがきを製作、読者にプレゼントする企画を実施。特製年賀はがき10種類を1組にして、1万人の読者にプレゼントした。
12月17日掲載、12月19日締め切り(消印有効)という短い応募期間にもかかわらず、全国からはがきとウェブ合わせて2万2千件を超える応募が殺到した。購入を希望する方から、全国の郵便局や朝日新聞社に問い合わせが多数あるなど、読者の関心の高さがうかがえた。
(東京本社広告第5部 名取佑多朗)