国際規格となった日本の抗菌基準 本紙と『週刊朝日』で訴求

2007年  10 / 18 朝刊 2007年  10 / 18 朝刊

 朝日新聞社は2007年2月、週刊誌としては初めて、週刊朝日とアエラで抗菌印刷を開始し、抗菌製品技術協議会(SIAA)の会員社となった。9月には、日本の抗菌基準が、経済産業省とSIAAの推進により、国際規格(ISO22196)として承認された。ISOという工業分野の国際的なルール作りの場で日本が主導的な役割を果たすのは非常にまれなことだ。

 そこで、SIAA会員社の中でもメディアの企業として、このニュースを多くの人に伝えるとともに、あまり正しい理解を得られていない抗菌についての理解促進、抗菌製品の安心の目印であるSIAAマークの啓発を図ることができないかと企画を立ち上げた。

 本企画は、朝日新聞と週刊朝日が連動して展開した。本紙朝刊では、「抗菌」を時代を動かすキーワードとして、全国版で読者に広く発信し、週刊朝日の告知も行った。週刊朝日は抗菌に深くかかわってきた4名の特別座談会という形式で、ISO承認までの道程などがより詳しく理解できる内容だ。

 10社から賛同を得られ、一般紙への出稿をあまり展開しない企業からも「世界展開していく抗菌に携わる1社として、様々なステークホルダーに意思表明できた」と喜びの声をいただいた。新聞社ならではの切り口で、抗菌業界の発展に微力ながら貢献できたのではないかと考えている。

(MU部 福原裕人、広告第4部 宮野恭子)