朝日新聞社は11月29日(水)、東京・内幸町で「出版懇親の夕べ」を開催し、出版社・取次会社・書店・広告会社の皆様をはじめ、弊社幹部など458人が出席しました。この会は1996年に始まり、今年で22回目を迎えます。
懇親パーティーの冒頭で渡辺雅隆代表取締役社長は、「朝日新聞は、ファクトに基づく情報を提供し、課題解決に役立てるメディアを目指している。信頼できる質の高い情報をお届けするという点で、出版社と思いを共有している。1面から続く出版広告は、読者に不可欠な情報であり、紙面を豊かにしてくれていることに感謝している。紙面だけではなく朝日新聞グループが持つ様々な機会を使い、出版社と読者をつなぐお手伝いをしていきたい。総合出版情報サイトbook.asahi.com(ブック アサヒコム)を今春にリニューアルしたが、さらに拡充させる予定だ。また、来年2月には、お客さまといい本を結ぶブックフェア築地本マルシェを開催する。本日の懇談を通じて、書籍や雑誌の魅力を伝えていく新たな方法を見つけていきたい」と話しました。
続いて、藤井龍也常務取締役メディアビジネス担当が「新聞が持つ『告知力』は決して衰えていない。マウスを気にしながら画面に目をこらすデジタルメディアに比べて、実際に紙に触れながら情報にアクセスする新聞の方が、読者の集中力と認知力を高水準に保てる、というデータがある。読書を体験する『紙』の方が、生活者を購買行動まで誘導しやすい、読書好きの多いシニア世代へのアプローチについては、新聞がいうまでもなく優位性を保っている」と話しました。
最後に、金山達也東京本社メディアビジネス局長が、「人間はAIによって自分でものを考える力が退化するが、本を読み、新聞を読むことが、自分と対話する時間を確保する。出版社の皆様とともに、AIと共存しつつ、時間と自分を取り戻すことをメディアとして啓発したい」とあいさつし、長年にわたる感謝の意を表して、大盛況のうちに閉会となりました。
(東京本社メディアビジネス局 メディアビジネス第1部)
懇親パーティーの様子