「出版懇親の夕べ」を開催 朝日新聞が出版界の皆様を招き交流

 朝日新聞社は11月28日(水)、東京・内幸町で「出版懇親の夕べ」を開催し、出版社・取次会社・書店・広告会社の皆様をはじめ、弊社幹部など470人が出席しました。この会は1996年に始まり、今年で23回目を迎えます。

朝日新聞社渡辺社長のあいさつ朝日新聞社渡辺社長のあいさつ

 懇親パーティーの冒頭で、渡辺雅隆代表取締役社長は、「夏の全国高校野球100回記念大会の入場者は100万人を超え、関連書籍や雑誌も数多く出版され盛況だった。編集部門は3月に特報した財務省による公文書の改ざんで、技術部門はネットでどんな記事がよく読まれているかをリアルタイムで解析するツール『Hotaru』の開発で新聞協会賞を、広告部門は国連が提唱する持続可能な開発目標SDGsの推進に向けた取り組みで新聞広告賞を受賞した。WEBでは、読書を中心としたライフスタイルをお伝えする『好書好日』や140周年記念事業でもある「認知症」と共に生きることを目指す『なかまぁる』など7つのバーティカルメディアを立ち上げ、2020年までに20のサイトに増やしていく予定だ。2020年は大学入試改革があり、考える力、長い文章をきちんと読み解く力も重視される。活字を読むことが、読解力の養成にいかに重要かを訴えるチャンスだ。日本の活字文化を担う書籍や雑誌、そして新聞の魅力を伝える新たな方法を見いだしたい」と話しました。

 続いて、高田覚取締役メディアビジネス担当が、「『好書好日』は好調なスタートを切り、毎月開催している『作家ライブ』は人気のイベントになり、紙面プラスアルファの取り組みにも力を入れている。最近では、読書量が多いと健康寿命が延びるという研究結果もあると聞いた。私は本の力を信じている。読者にその良さを伝える紙面を出版社様と共に築いていきたい」と話しました。

 最後に、金山達也東京本社メディアビジネス局長が、「元号が平成にかわった当時の紙面も、出版広告に支えられていた。27番目の元号である平成から新たな元号に代わる来年に、平成に刊行されたなかから読んでおきたい本をお伝えする企画を準備している。出版社の皆様とともに、良書を紹介することをメディアとして啓発したい」とあいさつし、長年にわたる感謝の意を表して、大盛況のうちに閉会となりました。

(東京本社メディアビジネス局 メディアビジネス第1部)

懇親パーティーの様子

懇親パーティーの様子