植樹を通じて生物多様性の大切さを学ぶ
5月22日は「国際生物多様性の日」。国連生物多様性条約事務局が提唱する「グリーンウェイブ」キャンペーンは、毎年5月22日に、世界各地の子どもたちが現地時間午前10時に一斉に植樹することで、地球の東から西へ「緑の波」を広げていく運動である。植える木の種類や場所などを考えることで、子どもたちに生物多様性やその保全の必要性を学んでほしいという願いが込められている。
日本では、「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋市で開かれる今年、多くの子どもにグリーンウェイブに参加してほしい」と、環境省等が事前説明会を開催するなどして呼びかけてきた。
朝日新聞社はこの「グリーンウェイブ」キャンペーンに賛同し、同日、東京湾での植樹と「親子で学ぼう生物多様性」イベントを実施した。
東京湾「海の森」(東京都江東区)で、朝日新聞に掲載された「植樹のお知らせ」に応募した親子174人が、午前10時のカウントダウンに合わせて、クロマツやオオシマザクラ、ヤマモモなど19種の苗木計1千本を植えた。参加者の横浜市港南区の小学6年、小竹愛さん(11)は初めて植樹を体験、「ここが何十年後かに森になると思うと楽しみ」と語っていた。
植樹後、参加者は近くの日本科学未来館に移動。「親子で学ぼう生物多様性」イベント(国土緑化推進機構、森林文化協会主催、朝日新聞社など共催)では、建築家で海の森事業委員長の安藤忠雄さんが生命についてのメッセージを伝えたほか、絵本作家の中川ひろたかさんの動物にまつわる歌やトーク、みらいななさんによる「葉っぱのフレディ」朗読などを楽しみ、環境について考えるひとときを過ごした。
この日の植樹は、日本での植樹本数として国連生物多様性条約事務局に報告されている。二酸化炭素を吸収し多様な生き物が暮らす森の大切さや、保全のための人間の地道な取り組みの重要性を、「国際森林年」である来年2011年に向けて再認識する機会となった。
(東京本社広告局業務推進部)
(5月22日、東京湾「海の森」)
(同日、日本科学未来館)
◇媒体資料「朝日新聞にみる環境広告」はこちらから:
http://adv.asahi.com/modules/media_kit/index.php/kankyo_tokyo.html