アフラックは1988年から、9月のがん征圧月間に合わせて開催される「朝日がんセミナー」に協賛している。同社広報部広報課副長の鈴木みなみ氏と主任の葛上(くずかみ)哲子氏にお話をうかがった。
がんと生きるための本当に必要な情報を
──「朝日がんセミナー」は今回で20回目を迎えます。
当社は1974年に日本で初めてがん保険を発売しました。以来、「がんと闘う患者さんやご家族の力になりたい」という思いのもと、がん保険の普及に努めてきました。それゆえ、がんに特化した啓発活動や社会貢献活動を展開しています。
創業当時、がんは不治の病でしたが、今は医療技術の進歩などにより完治する時代になりました。そこで、たとえがんになってもがんと向き合って生きていくにはどうしたらいいか、最前線の治療はどうなっているのか、といった情報を一般の方にお伝えする場が「朝日がんセミナー」です。著名人のがん闘病体験や最新治療に関する専門医の講演、パネルディスカッションで構成しています。応募者数は年々増加しており、皆さんの関心の高さを実感しています。今年も8月23日(東京)に開かれ、多くの人が会場に足を運んでくださいました。最近、30・40代の比較的若い世代の応募が多くなったと感じています。
2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで命を落とすと言われる今、がんは非常に身近で、他人事(ひとごと)ではない病気なのだととらえています。
──一般の生活者に向けた情報発信で気をつけている点は。
がんは身近な病気になった分、様々な情報が飛び交い、本当に必要な情報にたどりつけないケースも増えているように思います。また一方で、地域間で情報格差があるのも事実。信頼できるメディアと手を組むことで、そうした状況を少しでも解消していきたい。「朝日がんセミナー」も、実際に聴講できる人は限られていますが、採録で新聞広告に掲載されることで、より多くの人たちに正確かつ最新の情報をお届けすることができます。多くの方にがんの正しい情報をお届けしていくことが、当社の使命であると考えています。