パノラマ6の形状生かしインパクトあるビジュアルを

 三菱電機は11月5日付朝日新聞朝刊に、パノラマ6のエリア広告を出稿した。同社宣伝部コーポレートコミュニケーショングループマネジャー兼メディア・ドキュメントグループマネジャーの丸山亨氏にお話をうかがった。

丸山亨氏 丸山亨氏

 当社は、家電の製造もしていますが、約80パーセントはBtoB製品で占めています。このため、三菱電機がどういう会社なのか一般の消費者にイメージしにくいのではと考え、当社が取り組む様々な事業を紹介する企業広告を3年前から新聞に掲載しています。すでに30回を超えるシリーズになっています。9月に、当社にとっては大きな話題にもなった、高さが世界一のエレベーター試験塔が愛知県稲沢製作所内に完成したため、これを広告の題材にすることにしました。173メートルという高さを表現するには、パノラマ6はまさにうってつけでした。

 また、今回題材にしたエレベーターの顧客は、ゼネコンや設計事務所、建築家などです。大手企業の場合、ほとんどが首都圏にあるため、地域を限定して配布できることもエリア広告に踏み切った理由のひとつでした。

――こだわった点、期待したことなどは。

 90段メーンの紙面は、高さと形の美しさが伝わる写真にこだわりました。新聞広告はパラパラとめくる中で、見過ごしてしまうことが多いものですが、パノラマ6は別刷りで、インパクトのある形状ですから、しっかりと読者に見てもらえるだろうという期待がありました。

――反響は。

 営業担当が得意先に持参してツールとして活用し、かなり話題になりました。また、広告掲載直後に世界5拠点から広報宣伝のマネジャーが集まる会議があり、その場で日本ではこうした広告を使ってコミュニケーションをしていると紹介したところ、会場から大きな拍手が起こりました。意図していなかった反響は、一般の方からお手紙をいただいたことです。「開発に力を入れていることが広告から伝わってきて、エレベーターにも安心して乗れる」といううれしい内容で、とても励みになりました。

――今後の展開は。

 企業広告については、まだまだ取り上げていない社内の話題があるので、今後も可能な限りPRしていきたいと考えています。内容にふさわしければ、今回のエリア広告のような企画も挑戦していきたいですね。

2007年 11/5
パノラマ6